”天空の鏡張り”ウユニ塩湖で僕が感じた「人生哲学」〜ここに来れて本当に良かった〜

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📍Uyuni salt lake, Bolivia🇧🇴

 

ラパスから陸路移動で12時間。
ついに”最終目的地”ウユニにやってきた。


今日は2:00AMからウユニ塩湖で、
星空と朝日 浴びてきた。

夜は風もなくて、本当に星空が鏡ばりになってた!


空を見上げても、足元を見下ろしても、満天の星空。
星を見下ろす感覚はすごく素敵だった。

 

朝日が昇るとき少し風が吹いてきちゃったんだけど、個人的にはこの感じもすごく好き!!

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太陽あったかかった。

この旅で幾度、「太陽があったかい」という感覚を芯から感じたのだろう。

ロッコサハラ砂漠

ノルウェーのスキー場。

ウユニ塩湖の朝日。

そして あと何度 感じることが出来るのだろう。

 

 

「夢のウユニ塩湖」
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この旅の''最終目的地”ウユニ塩湖。


テレビで初めてウユニ塩湖を観た時、居ても立っても居られなかった。「旅」に出たいと心から思った。

日本にいた頃は英語も喋れず、ひとりで海外に行ったこともなかった。


でもそんな”出来ない理由”を探すよりも、”夢”を追いかけて旅立った。だって、これは僕のかけがえのない人生なのだから。
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空を見上げても、足元を見下ろしても、満天の星空。星を見下ろすのは初めてで、改めて”自然界が生む素晴らしさ”を言葉で表現するのは非常に難しい行為だと感じた。

星々が上下に反射している中をひとりで歩くと宇宙飛行士になったような錯覚に陥る。


あまりにも広大で、包み込まれるような感覚。

 

何度目だろう。「息を飲むほどの素晴らしさ」を、この旅を通して感じたのは。

ここに来れて本当に良かった。「ウユニ塩湖」

 

...

 

「ウユニ塩湖ツアー‼︎‼︎」
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7人ひとグループで行く塩湖ツアー!

ウユニ塩湖では旅行会社で自分が行きたい時間帯を記入して7人集めてグループで塩湖へ行ける!


おもしろドライバーさんだと、たくさんトリックアート撮ってくれたり、車の上に乗せて走ってくれたりもう最高!
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特に今回はこっちで出会ったメンバーが良すぎて終始テンション高かった!

「WE ARE...!!」
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九条ネギ”ゆるキャラ”ヒーロー🍀、
10kg太った”ぽんこつ”保育士👶🏻、
逆立ち得意”北国生まれ”サーファー🏄🏻、
ポジティブ”自由人”学生ライター🌅、
カナダワーホリ”モテモテ”姉さん👱🏼‍♀️、
新婚”ほやほや”幸せカップル💏。

「旅人」といえどバックグラウンドはバラバラ

俺ら”旅人”を「ただの遊び人」と見るか、
「人生とちゃんと向き合ってる奴」と見るか...?
...そんな事 お前らが決めろォ‼︎‼︎ ドドン!!!


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ウユニ塩湖は、水がはってないとこんな感じ。

僕はこっちのウユニ塩湖もすごく好き。

ウユニ塩湖の”絶景”である、「天空の鏡張り」が見れるシーズンは、雨季の1月〜3月。

 

雨が降って、無風で、雲が少しある状態で、

あの「自然界が生み出した無限」を見ることができる。

 

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僕は特に、夕日がかったウユニ塩湖が大好きで、いつまでも見ていられる。

 

人が”造った”ものには、限界がある。

造られた限界はこの世にたくさんあるわけだ。

 

一方、自然界が生み出したものは、それがない。だから、僕は「自然」が大好きだし、経緯を表している。

 

 

 ...

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こんな「瞬間」に立ち会えて良かった。

一緒にツアーへ行った新婚旅行世界一周のふたり。


「幸せ」が爆発しそうだった。


絶対絶対絶対絶対する。


「新婚旅行世界一周」
世界を旅してると、夫婦で一周してる”旅人”って意外とよく出会う。


「一生ぶんの思い出話をつくりに行こう。」


2人でミルクコーヒーでも飲みながら、「あそこの国はあぁだったよね」とか「あの時、大変だったよねぇ〜」みたいな話をパートナーとするの夢だなぁ。

俺のお嫁さんも世界1幸せな女性にしてあげたい。

 

しかし、我が国 日本では、

「新婚旅行世界一周」は、非常識だし、少数派。思うに、周囲がしてないからって、自分のしたいことを諦めるのはナンセンスだし、

 

「自分の人生のうちにしたいことはなんだろう?」という問いかけに、まっすぐ受け答えられないのは、単なる”逃げ”に感じる。

 

現時点で、俺はしたい。

その夢が変わらない限り、僕は必ずするだろう。

 


ウユニ塩湖にある世界中の国旗たち🌍🎌
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ずっと来たかったこの場所。
たくさんの国旗を見て、この旅路を思い出した。

彼女に振られてボロボロで迎えた世界一周初日。

語学学校の卒業式で号泣したこと🇵🇭

外国の友達がいっぱい出来て「第二言語/他文化」の素晴らしさを実感したマレーシア🇲🇾

初めて沈没した宿バンコクの「ロングラック」🇹🇭

山賊のいる山を越えて42時間陸路移動。”象使い”になれた「ナナタビ」🇱🇦

インドを横断し、不安でいっぱいになりながら行った中東。ヨルダン・イスラエルパレスチナ🇮🇱

朝から晩までダイビング三昧だったダハブ🇪🇬

満天の星空の下”自分”を知ったサハラ砂漠🇲🇦

”人の暖かみ”を心から感じたヒッチハイク旅🇫🇷

”夢に向かって挑戦し続ける素晴らしさ”を実感した姉とのひと月🇮🇹

憧れの国「アメリカ本土」上陸🇺🇸

「男の人生」について父と語り合ったセブンマイルブリッジ🇧🇸

...ずっと、ずっと来たかったボリビア・ウユニ塩湖🇧🇴
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振り返ってみると一瞬で。
でも、その旅路の中には”簡単には語れない”僕の人生の、大切で、かけがえのない「物語」が存在する。

 

この旅で数えきれないほどの「出会い」と「別れ」があって、ひとつずつ”国”や”時差”、”文化”や”宗教”を越えて、一歩ずつ、一歩ずつ、前へ進んでここまでやって来れました。

 

あともう少しで日本に帰国しますが、ここまで来て分かったことは”ずっと知っていたはずのこと”。


「人生」って素晴らしい。
「人生」って美しい。

「生きてる」っていいだろ。
Life is wonderful.

 

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📍Uyuni salt lake, Bolivia🇧🇴

本当に良かった。ウユニ塩湖!
「死ぬまでに見たい絶景」ってこういうこと言うんだなぁって改めて実感した旅だった。

「絶対また戻ってきたい!」って大きな声で叫びたいけど、実はこの鏡張りが見れるのはあと推定7年って言われてる...。


人間が山の麓から泥を持って来ちゃって、塩湖が茶色くなり始めているから。

自分もその”人間の内のひとり”なんだけど、
それを止められるのも”人間”なんだよな。

 

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世界一周 29カ国目 ボリビア
絶対また来るって決めたボリビア・ウユニ塩湖


もう言葉に出来ないほど綺麗だったなー!ここはどんな写真を見ても超えて来るわぁ〜

そして、塩湖ツアーのメンバーが最高すぎて、楽しすぎた。

 

ツアーが終わり、ラパスいきのバス停前でリナたちと合流し、夜行バスでラパスへ戻ることに。

 

 

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最後バス停までサプライズでお見送りに来てくれて泣けた。

 

「出会い」と「別れ」は”旅セット”。もちろんその奥に「再会」があるってのも知ってる。

 

旅人は必ず「またね」という。

それは、みんなその言葉の意味が分かってるからだ。


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ネギと旅した3週間、最高に楽しかったなー!!チームパイレーツ!解散!!

 

俺は思う。

彼らは、「自分たちの人生」をまっすぐ見てる人間だと。

 

「旅人」ってのは、日本では”プー太郎”みたいな、”どうしようもない奴ら”みたいなカテゴリーにどうしても所属してしまう。

 

というのも、俺らの文化の背景には、

なんだかんだ「仏教徒」というものが染み付いてるし、「耐え凌ぐことが美徳」という考えのもの、「仕事しない奴はダメ」みたいな風習がある。

 

だけどな、これは日本以外の国の人間のほとんどが理解してることだけど、

「俺らは”働くため”に生まれてきたわけじゃない」

 

フィリピンでは、日系企業の8時間の労働で相当な対価(賃金)を与えたとしても、自らの離職が絶えないそうだ。

 

というのも、「お金をもらえるのは嬉しいし、今の仕事もとても魅力的だ。だけど、私たちは4時間しか働きたくない。残りの時間は例え貧乏でも、家族や友達と過ごしたい」ということだ。

 

この答えに日本の経営者は唖然とするそう。

大抵僕らには理解し得難いことだ。しかし、いま僕がこうやって記事にしたり、地球の裏柄に住む人間の生活が手に取るように分かるので、

だんだん日本人は「生き方」について考え始めるだろう。

 

”人生は短く、一度しかない。”

 

僕はそんな人生のなかで、日本のほぼ真裏にある「ボリビア・ウユニ」の「ウユニ塩湖」に行き、息を呑むほどの絶景を体で感じることが出来て本当によかった。

 

そして、ネギやみんな、”新しい出会い”の旅人たち。

 

これは、僕の「人生」という物語で、

物語の主人公は間違いなく僕だが、僕と彼ら、”出会えた人間”のお陰で、僕の人生はまたひとつ色濃くなる。

 

ネギ。生まれも育ちも違くて、

全然違う志で旅に出たネギと一緒に旅できて本当に良かったよ。と、窓の外のみんなの笑顔を見ていると、どこかウルっと来て、照れ隠しもあって車内のカーテンを閉めた。

 

これで「僕の旅」の”最後の目的地”に到達し、僕の旅はエンドロールへ向かう。というのも、シャーマンの儀式で見た「世界の果て」に近いのもを、ここボリビアの「列車の墓」に行ったのだから。

 

 

...「こんなに綺麗に撮れるったいね!」

ウユニの星空を彼女に見せると、目をキラキラしてそう答えた。

 

夜行バスは、ラパスへ向かう。

久々の徒歩での国境越え!ついにボリビアへ!〜ネギとの冒険はまだまだ続く〜

「...ケイくん、

ケイくん!起きて。

着いたよ!!」

 

ネギにそう言われ、起きたのは
ペルーとボリビアの国境。

  

たしか、ペルーのクスコから半日かけて、チチカカ湖が有名な「プーノ」へ行き、

あまりの疲労感のため1泊してボリビアを目指したんだっけ...

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たしか、プーノでは
ものすごい印象的な名前の宿に泊まったような...う〜ん、寝ぼけていて覚え出せない。

そういえば、宿の写真を撮ったんだった。

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マンコ・カパック
...なんだ、大した名前じゃないじゃないか。

 

 

たしか僕たちが着いた時、プーノの町では、
各族ごとに、伝統的な衣装を見に纏、踊って 競い合っていた。

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なんでだろう。ここ北南米の人たちの顔は、
どことなくチベットやモンゴリアンのような顔で背も小さく、太っている。


標高が高いからだろうか。僕がイメージしていた”南米”とは程遠いアジア人に近い雰囲気だ。

 

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📍Lago Titicaca, Puno Peru

マチュピチュ・レインボーマウンテン・シャーマンと10日滞在したクスコに別れを告げ、陸路移動8時間。「プーノ」へやってきた。

後ろに見えるは有名な「チチカカ湖/Lago Titicaca」
プーノの標高は、クスコより少し高い3850m。
のんびりしていて気持ちのいい場所。

 

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寝ぼけ眼をこすりながら、
国境付近で行うイミグレーションを済まし、
その足で「ボリビア」へ。

 

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この門をくぐると向こうは、ボリビア

久々の徒歩での国境越え。


たしか、初めて足で国境を越えたのは、
7月。カンボジアからラオスだっけ。


42時間の陸路移動の末たどり着いた「ルアンパバーン」。そこで象使いになった日が懐かしい。

 

あれから8ヶ月。人として、どれだけ成長出来たんだろう。

 

足で国境越えても、まだまだ目的地である、
ボリビアの首都、ラパスまでは遠い道のりだ。

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ここから、バス2回 船1回乗って、
ボリビアの首都、ラパスに到着した。

 

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途中でバスの窓から見た手付かずの大自然、特に夕日は美しかったのを今も覚えている。

 

南米はまだまだインフラが整っておらず、
どこを行くにも8時間以上の陸路移動は当たり前。


クスコの街から、ボリビアの首都ラパスまではたしか丸2日ほど移動しなきゃいけなかったはず。

これは体力、時間が必要だ。だから南米は学生のうちに行くべきだとオススメしよう。

 

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ラパスに到着したのは夜中。


男2人だったので、事前に予約していた宿には歩いて行った。


この点、男は特だが、最大の注意が必要だ。

南米では「アップルハンティング(りんご積み)」と呼び、iPhoneを強奪する遊び?が流行っているそうだ。


なるべく、いや、できるだけ、スマホを見ながら歩くのは避けよう。

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世界一周 29ヶ国目 Bolivia/ボリビア(旅ログより)

チチカカ湖”のあるペルー・プーノから陸路移動で8時間。


”世界一高い首都”ボリビア・ラパスへ到着しました。

久々の徒歩での国境越えにワクワクしたなー!


はじめて徒歩で国を跨いだカンボジア🇰🇭→ラオス🇱🇦は6ヶ月前。そしておそらく、この旅最後の徒歩での国境越え。なんだか切ない。

標高は約4000m!! 酸素が薄いです。


時差はペルーと+1時間。日本と13時間差。

物価がとにかく安くて、コーラの瓶が35円しない イスラエルが300円くらいだったなー!


「なぁ、ネギ。
ラパスには 見所ないらしいからさ、
もう早く ウユニ塩湖へ行こうぜ?」

 

翌日、クスコからやっとの思いで来たのに、僕らは「天空の鏡張り」と名高い”ウユニ塩湖”へ。

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その前にラパスで面白いものを見つけた。

 

高台から見下ろすと、屋台がズラッと並んだ広場だ。あたり一面 屋台。なんだか、東南アジアのナイトマーケットを思い出す。

 

この屋台を「メルカド」というようだ。

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ボリビアといえば”エケコ人形

ラパスのメルカド入り口には、俺よりも大きいエケコ人形がある。


”幸福の神”エケコ人形には「欲しい物を持たせると実際の物が手に入る」という言い伝えが!

彼はマルボロが大好きで、火曜日の夜と金曜日の夜にタバコをくわえさせると願いが叶うみたい。世界には色んなキャラクターがいるなぁー!!

 

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この明らかに、手作りな観覧車やコースター。見ているこっちが怖いくらい軋む軋む。


ちなみにこの絶叫マシン、イッテQで、イモトが乗っていたそう。

 

「ネギ!ちょっと、クジ引いてみようぜ!?」

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よし。ウユニへ行こう。


俺らは再び夜行バスで、ボリビア・ウユニへ向かった。


翌朝 7時過ぎ。


なんと驚くことに、ラパスからウユニへの夜行バスは世界一快適で(僕的に)、かなりリラックスして眠れた。

 

やっぱり、俺ら若者の特権は、
「時間」と「体力」
そして、「失敗をも糧にする精神力」なんだと思う。


金はなくたって、たいていの問題を解決できちゃうバイタリティは、裸になったとき、最大の威力を発揮する。

 

旅人という旅人が、このラパスからのバスに乗車し、明け方 ウユニへやってくる。


名前は忘れたが、日本人が集まる居心地のいいドミトリーは2つ。

 

まぁ明け方ということでチェックアウト前。
ドミのオーナーも今はいっぱいだから、10時に来てくれ!と。

 

 

ウユニは標高も高く、夜と朝は冷え込む。


そんな様子を待ってましたかと、カフェの呼び込みが誘い、みーんなしてそのカフェへ向かう。

 

カフェには注文さえしてしまえば、何時間もいていいし、ホットシャワー、Wi-Fi付き。
需要と供給のバランスがとんでもない。

 

 

どんな旅人も、ここのカフェに集まるのだろう。そんなカフェでひとつの連絡が。

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なんと、モロッコ・スペインを一緒に旅したちーちゃん!!

 

ボリビア・ウユニでバッタリだなんて。


お互い走り寄って大きくハグ。あぁ、旅での再会ほど気持ちいいものはない。

 

残念ながら、のんちゃん(モロッコを旅したもう1人の女の子)とは再会できなかったみたいだが、僕はリマで会っていたので、元気そうだったと伝えた。

 

ちなみに、ちーちゃんは今も(2016年7月現在)も旅をしていて、彼女の旅路はSNSを通して見ることができる。


本当にいい時代になった。たった1秒で地球の裏側の動向が見れるんだもの。


世界の情報が手に取るようにわかる。だからこそ、本当に経験したかどうかはかなり重要だと思う。

 

誰でも、”やった気”になれるし、”知ったか”も簡単だ。そこに、本当に経験したかどうかが問われる。

 

無事 チェックインをし、


なにやらネギが騒いでいる。

ネギと再会したタケオさん。

 

俺のストーリーがあるように、ネギにも、それどころか旅人 ひとりひとりの物語があり、彼らはそれぞれの物語の主人公だ。

 

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どうやらタケオさんは、
足をマッサージして世界を旅しているそう。

 

な、なんていう 素晴らしい旅をしているんだ(出会えて良かった) 若さといえど、南米の標高に立て続けある陸路移動。

 

足はパンパンだった。

超回復した。


世界には、本当にいろんな旅人がいて、
いろんな人生がある。俺らは、もっともっと「生き方」を知らなきゃならない。

 

生き方を知らないと「大学卒業後はスーツを着て、満員電車に飛び乗って、朝から夜まで働き詰め」というイメージしか湧かない。

 

 

「イメージが湧かない」というのは、すべての行動において、足枷でしかない。


もっともっと柔軟に、新しいイメージをつくり続ける。それはスポーツも人生も一緒なのではないだろうか。

 

ウユニは「塩湖」以外なにもない。
本当になにもない。

しかも日中は暑いし、夜は寒い。

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あと、飯はクソまずい。
世界一まずいのはボリビア料理だと自信を持って言える。

 

だけど、物価は安いし、
綺麗なウユニ塩湖を見るには、時間がかかるから、沈没するバックパッカーが多い。

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うん。パフェはまぁまぁかな。
これで150円しないなんて、日本人はどんな感覚でパフェ食べてるんだろ。

 

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あと、リャマ肉。まぁまぁ。

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ハエ取りが斬新なのを除けば、この屋台では食べれる。

 

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ジリジリと照りつく道を歩いていると、

...「あっ!keiくーーん!」
おっ、同じ宿のシュンさんが呼んでる!


ん?隣になにやら、旅人らしからぬ格好の背の高い女性が...

 

シュンさん「彼がさっき話してたゴープロファミリーのkeiくん。」

 

kei「えっ、あっ、はじめまして(なんだこの美人)」

 

美人「はじめまして!」

 

どうやら彼女は友達と卒業旅行で、ウユニ・マチュピチュへ来ているそう。

 

内心)卒業旅行だとぉ〜?こちとら10ヶ月も旅してんじゃー!

 

そ、それにしてもテラスハウスに出て来てもおかしくないような美人だな...くそお、美人と話すのはいつになっても、苦手だぜ、、


ぎこちない会話をしていると、ネギが文句を言いながら戻って来た。

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「くっそー、あそこの店、コーラ高えんだよなぁー」

 

内心)おいネギ、もう少しゆっくり帰ってこい
kei「もうネギ、行こうぜ!じゃあまたねぇーえーーーっと、リナちゃん!」

 

とツンっとした態度を取った。


本当はものすごく話したかったけど、こんなに長くネギと一緒にいたのに、かわいい女の子が来た途端、ネギそっちのけみたいなスタイルが個人的に好きじゃなかったからだ。

 

kei「あっ、ちなみに いつラパスに戻るの?」

 

リナ「明日の夜行バス!私たちは、3日間 ウユニに滞在してたんよ」

 

kei「あっ、全く一緒だ。じゃあ、一緒にラパスまで行こうか」

 

変わらず、ツンとした態度をとりながら内心もっと喋りたかったし、おいネギ。もっとゆっくり来いと思っていた(引き続き)

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ついに、今夜は「天空の鏡張り」ウユニ塩湖へ!

僕が「シャーマンの儀式」で見たもの〜ワールドエンド・世界の果て〜

※これは儀式の翌日に書いた内容だ。絵も僕が見たもの、体験したものをスケジュール帳の余白に殴り書きで、なるべくそのままの記憶を書き出したものだ。

 

途中使われる写真は、Maroon5 の「Cold ft.future」のMV。この映像、僕が見たものにかなり近いので、一度見てほしい。

 

 

...今から話す内容は、すべて実話である。

まず先に言っておこう。

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「言葉」には、なんの意味もない。


人間が伝えられる”言語”というものには限界があり、今回の経験は完全に”言語”を超越している。

 

ライターの僕が言うんだ。これは本当だ。


絶対に伝えられない。具現化することは不可能。


そもそも「自然」を文章やアートのというもので表現し、誰かの感情の中に閉じ込めておくのはあまりにももったいなさすぎる。

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そんな「シャーマン」「アヤワスカ」で体験した内容を、無理も承知で”形”にしていこう。

 

”精霊師”ジャーマンの儀式が行われ、
アヤワスカ」を口にした。その後 電気が消され、部屋は暗闇に包まれる。

 

最初は、横になり、目を瞑り、「幻覚」というものがどんな感じか考えた。

 

 

しかし、目を瞑り、考えたその先にあるのは、”幻覚”というより、僕の”想像力”なのでは?

と、感じ 頭の中で何かを考えることをやめた。

 

暗闇にだんだん目が慣れてくる。しかし一向に何も起こらなかった。”宇宙の神秘”や”人生における真理”を「見てみたい」そう思ってやまなかった。


暗闇の中、シャーマンが近付いてきて、2杯目のアヤワスカを進めた。

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僕は今でも思い出すと吐き気を及ぼすそのアヤワスカをグッと勢いよく飲み干し、壁に寄っかかって、世界を見渡した。

 

すると、まず視覚が僕を襲った。


目に見えるものが全て、立体から二次元になり、赤と青の棒状のものが広がり始めた。

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まるで3D映画のメガネを外したかのような幻覚だ。

 

その棒状のものは、次第に立体化し、奥行きが現れ、「宇宙」が開かれた。
数えきれない星々。僕は宇宙に進んでいく。

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色は紫や黄色、オレンジといったところで、その煌きは砂漠のようであり、今まで見た何よりも美しかった。


この時、口は開きっぱなしで、さっきまで視覚に頼っていたのに、「五感」なんてなんの意味もないことを悟った。口は常に微笑み、表情筋は痺れていた。

 

結局のところ、目に見えるとか、耳で聞くとか、そういったフィルターを通して脳に伝達されているだけの”意識”だ。

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すべては「意識」の問題で、僕の意識は宇宙へ向かって放たれた。

 

まばゆい流れ星が僕を過ぎていく。気がつくと、大きな船に乗って「世界の果て」を目指していた。

 

意識の中では、これを「ワールドエンド」と呼び、僕はどこか分からない世界の果てを大きな船に乗って旅をしていた。

 

丸い”地球”であれば、色んな意味で「果て」というものは存在しない。しかし、姿も形も、何も分からない”宇宙”の果て。

 

つまり、誰も行ったことのない場所を目指す。

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心の中でものすごい不安があった。

 

そんな時、僕の頭の中の船ではクルーが乗船していた。このクルーを僕は第2、第3の人格だと悟った。1人のはずの人格が何名かの人格に別れ、会話をしていた。

 

 

後にシャーマンと話したとき、僕は永遠に独り言を話していたという。

 

これは自分でも分かっていた。周りの人間が明らかに、静かに「幻覚」を見ている中、僕は第2、第3の自分と永遠に対話をしていた。

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その大きな理由は、「世界の果て」を旅する上で、自分はどこに行っていいか分からなかったからだ。不安で、不安で仕方がなかった。


道無き道を切り開く。それも暗闇の中をだ。こんなに不安なことはなかった。

  

頭の中の主なクルーは、

1.ワイルドな僕(船長)

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彼は”船長”だ。行き先を知っている。常に舵を取り、自分のやるべきことを”分かってる”。どっちに向かえばいいのか知ってる。

 

このことから、1番口に出していた独り言は
「俺は、どっちに進めばいいか分かってる」であったそうだ。

 

でも本当は分かっていない。

 

自分の進むべき方向がどっちかも分からないことを恥ずかしいことだと思い込み、知ってるふりをして、コンパスを読み、舵を切る。

 

しかし、冷静沈着で行動力がある。自分の中での最も憧れの強い”男”の姿である。

 

2.6歳児の僕(寂しがり屋)

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枕を片手に、常に自分の帰る場所を探している。寂しがり屋で、怖がり。


これは両親が共働きをしていて、いつも1人で不安で不安で仕方がなかった頃の僕だ。

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ワイルドな俺は、「自由」と「孤独」を愛し、世界の果てのそのまた果てまで旅を続けたいと思っているのに対し、6歳児の僕は「帰るべきを探している」。

 

暖かい布団で眠るのが夢。

 

3.周囲に認められたい自分

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ライターやカメラマン、純愛主義を語り、
「理想」を追い求める一方、「本当の幸せ」とは何か?と常に自分に問いかけている。とてもマメで真面目な自分。

 

彼は、自分がしたいこと。と、
世間からの見られ方とのギャップに頭を悩まされていて、よくキャプテンのような自由な暮らしを夢見ている。

常に「幸せ」というものを意識している印象であった。

 

4.ストーリーテラーの僕

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すべてを客観視している。第四者の自分。
天から物事を見ており、


例えば写真を頼まれたとして、「僕が誰かを撮っている」という光景を上から見ている。

 

この旅の物語をすべて、文章化し、
「自分という人間」のドラマを作り出しているが、このドラマを誰かに見せたところで何になる?と自問し続けている。

 

ドラマを含め、自分が誰かに見られている。そして自分は完成すると思っているが、


「完成」した先に一体何があるのか。

 

本当に大切なことは、本当に大切な一部の人間だけが知っていれば良いのではないかと思っている。


自分との対話で現れた人格はこの4つだ。

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特に、”ワイルドな俺”と”6歳児の寂しがり屋の僕”が自分の中での大半をしめていると感じられた。

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...「世界の果て」まで旅を続けた。
その中で、僕は懸命に旅の内容や経験を文章にしようと試みた。

 

しかし、「自然」という流れを、人が文章やアートとして閉じ込めるのは、あまりにももったいなさすぎる。

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人間の粗末な文章力や才能と呼ばれるものをもってしても、「自然」の圧倒的な力の前では、無意味であった。

 

「文字なんて意味がない」


「言葉なんて無意味だ」

 

そう、”世界の果て”には記されてあった。

 


...「Kei, are you okay..?」

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シャーマンがそう僕の肩を揺すると、意識は一気に「世界の果て」から暗闇の部屋に引き戻された。

 

意識が無理やり転送された感じで、ものすごい吐き気がした。

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おそらく周囲の人間も、同じような感覚なのだろう。シャーマンの弟子でさえ、嘔吐し、その音が暗闇に響き、僕も我慢が出来ず、バケツの中に思いっきし吐いた。

 

その感覚というものはおそらく、恐怖そのものだ。


僕は「地獄の監獄」へと落とされた。

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自分がなぜここにいるのか。第監獄の中では悪魔や、呪いの音が響き渡り、

 

「生まれては」「死に」
闇の呪文が唱えられ、暗闇からはこの世の物とは思えない悪魔や闇の精霊達が地獄から這い上がりながら、近づいてきた。

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シャーマンが持っていた羽で音を立て、まるで空気をかき回すかのように、鳥が飛び立ち、僕の嘔吐も、監獄や地獄のイメージも消えていった。もちろん悪魔も。

 

 

キャプテンの俺が話しかけてきた。
「分からないものには触れるな。良い方向へ、良い方向へ進もう」と。

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死後の世界を考え始めても、答えは見えない。
自分という人間が無力に思えることには触れるなと彼は忠告してくれ、

 

そして、「生」と「死」のサイクルを見せてくれた。

 

芽が生え、「生」が咲き誇る。
花も、木も、人も、動物も、大地も。
しかし、咲き誇った瞬間に、ドロドロに解け死ぬ。なくなる。朽ち果てる。

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この「生」の真理がものすごく怖かった。
怖いと思った瞬間、再びだ。
「分からないものには触れるな」と声を掛けてくれた。

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それから、恐ろしいと思ったときは、ブルブルと震えた身体を抱きかかえ、「良い方向」を探した。

 

光り輝くネオン街に、高級車、腕時計。
金がある男の周りには、アホな巨乳の女が集まる。では、「愛」はどこにある?

 


この世のどこに「愛」があるの?

 

6歳児の僕が懸命に、愛される場所を探す。

 

その意見に、「愛」なんてない。
世界中探したって、人は「1人」。
生きては、死ぬ。孤独を楽しめ。と、
ワイルドな俺が言う。その間のストーリーテラーの僕。話は、真理に近づけば、表裏一体であり、話の頭に戻る。

 

 

戻る最中で、悪魔や呪いの歌に出会っては、
「分からないことには触れるな」

「良い方向を探せ」と暗闇の中で声が聞こえる。

 

いつまでも”五感”に頼るな。すべては意識だ。
この内容をひたすらに、声を出して自分と対話していたのだ。

 

シャーマンが何度も僕を心配して話しかけてくれた。このとき、僕は英語とスペイン語がペラペラだったそうだ。

 

スペイン語での受け答えに、「言語」を超越し、意識だけで会話をしていた。と、後にシャーマンに話された。

 

一通り、頭の中で世界を旅し、「真理」というものを見つけては、壊し、分かっては忘れ、

 


「言葉になんてなんの意味もない。」

 

シャーマンに話しかけられれば、
意識は再び暗闇の部屋に。隣の女性が歌い出せば、その歌に酔い。誰かが笑い出せば一緒に笑い。「カオス」とはこの空間を意味するのだろう。

 

 

最後、シャーマンに「kei, you should go back to your room.」と声を掛けられ、
僕はとても嫌がったそうだ。

 

もっと世界を旅したい。みんなと一緒にいたい。帰る場所を探したい。

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やはり、キャプテンと6歳児の、


「旅を続けたい自分」「帰る場所を探している自分」の対話が全てであった。

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その後、ふらふらの足元の中、
現実を見ながら、部屋に連れていってもらったのを覚えている。

 

 

幻覚を見ているが、意識はハッキリしている。


どこに行っていいか分からない自分にとって、シャーマンが肩を貸してくれ、自分の行くべきところを案内してくれる。

 

こんなに心地の良いものはなかったし、
自分の部屋に帰ってきたときの心の安らぎはとてもじゃないけど、言葉にできない。

 

 

「みんな、暖かい布団で過ごす明日のために生きているのかもしれない」

 

 

世界の果てまで旅して気づいたのは、安らぎ。

 

 

結局、僕の意識は6歳児の寂しがり屋のままで、そこに理想であるキャプテンの像が船をひき、舵をとる。

 

「旅を続けたい」一方で、「帰る場所」を探しているのだ。

その後も朝まで一睡もできず、僕は旅を続けた。

 

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以下、「世界の果て」まで旅した後の解釈(当時のもの)

【南米の”精霊師”シャーマン①】

精霊たちと世界の果てまで旅した。

精神の中の自分は、誰も行ったことのない場所(世界の果て)を目指しているはずなのに、同時に「帰る場所」も探していた。

「帰る場所を探す旅」ってのが果てしない、世界の果てなのかもって、結局突き詰めると全て「原点」に戻るということを学んだ。

俺は世界の果てまで来て、「帰る場所」「帰るべき場所」を探してるのかもしれない。

この経験は、例えライターをしていても うまく言葉にできない。

 

 

「”果ての旅”のそのまた果て」

最近”次世代トラベラー”と呼ばれたり、旅をしながら、その旅の資金を賄う”プロトラベラー”と呼ばれる職業に片足を突っ込んでいる自分がいた。

旅をして、資金を集め、再び旅を続ける。そのサイクルは「1人でなら長きに渡り、旅を続けられる」

「しかし、その”旅の果て”に何があるのだろうか?」という問いにシャーマンは気付かせてくれた。

「1人で永遠に旅を続けて、その先に何がある?」精霊たちは問う。


決めた。日本に帰ったら、ちゃんと就職する。


自分には「帰る場所」が必要だし、
この素晴らしい”旅路”を次の世代に伝えなければいけない。

 

「1人だけ永遠に旅を続ける」なんてことは、”果て”を見てしまっているようなものなのだから。

「シャーマン」...他にも「愛」とか「人生」とか、「生」とか「死」とか。

 

目に見えない大切なものと対話が出来たり、旅の後半からずっと悩んでいたモヤモヤを解決する良い経験でした。

 

 

...

それを踏まえた上での「シャーマン」振り返り。

 

結局、自分は「帰るべき場所」を探し続けていたわけだ。

世界の果てまで行き、「愛」という、人生においてかけがえのない物を探していた。

 

その「愛」を感じることが”目的”であり、

この儀式後、その”目的”を達成するための”手段/方法”として、「就職」という道を当時の僕は選んでいた。

 

しかし、この時の僕は知らない。

「ありのまま」の”等身大の僕”、”自分らしく生きている僕”を心から愛してくれる女性が、もう間も無く現れるということに。

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物語はついに、ボリビアへ。

 

 

”南米の精霊師”シャーマンに会いに行こう!

”南米の精霊師”「シャーマン」の噂を耳にしたのは、僕がヨーロッパにいた頃だ。

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それは去年の11月。スキーの仕事の関係で知り合いになったコーチからリフトの上で教えてもらった。

 

...

「南米の精霊師、シャーマンって知ってる?」

 

彼とは、ずっと旅をしている僕に興味を持って、すごくたくさんの話をした。

 

まず、「シャーマンとは?」というところ。

wikiによると、

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シャーマニズムあるいはシャマニズムとは、シャーマン(巫師・祈祷師)の能力により成立している宗教や宗教現象の総称であり、宗教学、民俗学、人類学(宗教人類学、文化人類学)等々で用いられている用語・概念である。巫術(ふじゅつ)などと表記されることもある。

 

 

全然意味が分からない。

 

ヨーロッパでは、フワフワとした情報だったが、南米までの道のりで色んな旅人に出会い、噂を集めていった結果、こんなシャーマン像が浮かび上がった。

 

【”南米の精霊師”シャーマン って何者?】

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・はるか昔から南米には「〜族」がたくさんいる→「族」は儀式をとても大切にする fx)成人の儀式 →その儀式の一環で、「族」の未来を占いや精霊を用いて読み取る一族が「シャーマン」

 

・つまり”シャーマン”とは「占い師」職業。

 

・代々シャーマンは、シャーマン同士で結婚し、その子供も立派なシャーマンになるそう。

 

・シャーマンは、アマゾン川を1週間ほどくだった”サンフランシスコ村”という地域に生息している

 

・シャーマンは「アヤワスカ」という南米に生えている植物を用いて儀式をし、未来を読む

 

ということ。

旅をして、旅人に会うたびに「シャーマン」の話を聞いていたので、どこまでが本当でどこからが嘘なのか、そのボーダーは分かっていない。

 

ちなみに今まで会った旅人の中で、ひとりとて、「シャーマンの儀式」をしたものはいなかった。

 

 

そんなこんなで、僕は「南米に行ったら、シャーマンに会ってみたい!」と強く思い始めた。

 

 

ちなみに、これを読んでいる読者の皆さんはひとつ、気になることがあるだろう。

 

僕はシャーマンの儀式をし、

いわば「シャーマン」だ。だから、読者のあなたの心をひとつ読むことができる。

 

今あなたはこう思ってるはずだ。

 

 

 

 

 

「”アヤワスカ”って何だよ」と。

 

【”南米の精霊師”シャーマンの道具、”アヤワスカ”とは?】

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アヤワスカケチュア語: Ayahuasca、Ayawaska)は、南アメリカアマゾン川流域に自生するキントラノオ科のつる植物バニステリオプシス・カーピ(Banisteriopsis caapi、以下カーピ)のこと。または、カーピに、ジメチルトリプタミン (DMT) を含む植物プシコトリア・ウィリディス(Psychotria viridis、チャクルーナ)やディプロプテリス・カブレラナ(Diplopterys cabrerana、チャリポンガ)を加え、煮出して作られた向精神性の飲料。

 

服飲すると、嘔吐を伴う強力な幻覚作用をもたらす。主にアマゾン西部の先住民族シャーマニズムの儀式や民間療法、宗教儀式などに用いる。

 

...シャーマンの説明より分からん。

 

ただ大切なのは、後半の説明。

 

 

服飲すると、嘔吐を伴う強力な幻覚作用をもたらす。主にアマゾン西部の先住民族シャーマニズムの儀式や民間療法、宗教儀式などに用いる。

 

これさえ押さえておけば、バッチシだし、

僕から言わせると、この説明は的確すぎる。以下も自分の足で仕入れた情報だが、実際にシャーマンに出会うまで、それが本当のことなのか分からなかった。

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アヤワスカとは...

 

アヤワスカとは100%植物

 

LSDというドラッグの20倍の幻覚作用がある

 

・しかし中毒性がないため、「コカの葉」同様、南米では合法

 

・シャーマンは「アヤワスカ」を用いて儀式をし、占い、前世、未来、宇宙の神秘などを見せることが出来る。

 

 

ちなみに、南米の人は皆「アヤワスカ」、「シャーマン」という言葉を知っていて、なぜか恐れているようだった。

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日本でいう「ヤクザ」的な、決して遠くないけど、近い。そして、その響きが恐ろしい。ような感じだ。

 

僕はそんなシャーマンにどうしても会いたかった。

というのも、この時 この旅史上最も「悩んでいた」からだ。僕がマチュピチュを登り、クスコの町に帰ってきたのは、1月後半、2月頭。

 

3月には帰るので、旅の終わりが見え始めた頃だ。

 

この時、かろうじてネギがいたので、

ホームシックを少し忘れていたが、ふと1人になると心が押し潰れそうになる。

 

サンフランシスコで忘れてるはずであった「忘れられない人」のこともあったし、

帰国後に待ち受ける”就職活動”、孤独との戦い等々、実を言うとこの先の未来が不安で不安で仕方なかった。

 

 

そもそも、自分は旅を終えたあと、

「どこに帰ればいいのだろう?」と悩み続けた。

僕の家族は、「家族」であって、「家族」でない。家とは、名ばかりで、どこに帰ればいいのか分からなかった。

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-旅に出たなら、帰るべき場所が必要だ。

 

でないと、「旅」を終わらせることができないからな-

 

つまり僕は、飛び出したはいいが、どこに帰ればいいのか、この時 本気で分かっていなかった。

 

そんな、狂ってしまった「コンパス」を直すためにも、シャーマンの力が必要だった。

 

クスコに滞在している時、ある”噂”が耳に入ってきた。

「いま、サンフランシスコ村から伝説のシャーマンがやって来ている」と。

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実を言うと「シャーマン」の儀式、

そんな安易なものではなく、アヤワスカの力が強すぎて、死んでしまう者、シャーマンが偽物でレイプされてしまう者もいる。

 

そのシャーマンが、本物かどうか、

信頼できるかどうかは、貴方次第で、あんまりナメて掛からない方がいい。

 

このブログでは、書かないが、

僕らはシャーマンと関わっている旅行代理店を噂を頼りに見つけ、実際にシャーマンの儀式に参加することに...

 

 

ついに、「シャーマン」になれる。

ラオスではゾウ使い、

エジプトでは、ダイビングライセンス、

モロッコで、星の王子様になり、

カリブの海を旅して海賊に。

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そして、ついに「シャーマン」。

やっぱり、初めて飛び込む世界は、

「不安」と「期待」が常にセットだ。

 

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まず、シャーマンの儀式は丸2日間、

食べ物を食べることが出来ない。

それどころか、塩水をMax20杯飲まされ、

体の中をデトックスする。どうやら、この塩水がすでにパワーを与えてくれるとか...

 

最初に言っておくが、「うさんくさい」という固定観念を捨ててみよう(笑)

すると、ものすごいストーリーに感じるから。(笑)誰も「ドラクエ」を胡散臭いという目でプレイしないでしょ、そんな感じ。笑

 

そして、シャーマンの儀式の注意事項。

儀式を終えて1週間は精神状態が不安定なので、以下のことは禁止されている。

 

・性行為

・酒、タバコ

・豚、牛を食べること

・チョコレートを食べること

 

よく分かんないけど、

しちゃダメだよって言われたから、しなかった。

 

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「塩水を飲むこと」これを第一の儀式として、

僕とネギはシャーマンの弟子たちと一緒に、

クスコの町から山へ向かった。

ちなみに彼は、シャーマンの弟子。儀式が始まって、1番に 泣き始めた迷惑な奴だ。

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山奥で始まる儀式...

 

 

次回、僕が「見たもの」とは(儀式の内容は省略します)

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標高5,300m「レインボーマウンテン」登頂成功!天空都市マチュピチュを目指せ!!

つい先日、再会した”のんちゃん”とその友達、”ももちゃん”とあっという間に別れた、俺とネギ、「チームパイレーツ」は、噂を頼りにペルー・クスコ付近にある、標高5,300mあるという「レインボーマウンテン」を登りに行くことに。

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同い年である彼女たちの南米旅のスピードはあまりにも早く、俺とネギにはイマイチしっくりこなかったので、ここでお別れ。

 

この旅で幾度の「出会い」があり、
その分だけの「別れ」があった。
そして、その後に”来るであろう”「再会」を信じ、旅人は必ず「またね」と言う。

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僕は薄々気付いていた。


実のところ、この”地球”、”世界”を旅している一方、物語をより濃くするのは「人」で、
僕自身、「人」を旅しているということに。

 

世界一周を終えた今、1番 聞かれる質問は、
「世界一周でどこの国が1番よかった?」というもの。

 

僕は困惑してしまう。


なぜなら、「その国で出会った人」によって、その国の印象というものは大きく変わるのだ。

 

例え、その国の人間でなくても、
その国を一緒に旅した旅人の印象で、その旅の思い出が決まり、その国の印象が決まる。

 

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(タカシくん、寺田先生と「最後の晩餐」の部屋で1枚)

 

だから、僕にとって
タカシ君と、寺田先生と旅したヨルダンはかけがえのない国だし、ヒッチハイクで優しくしてもらったスペイン、フランスは大切な国だ。


もちろん、タイも、モロッコも、
これから訪れる「ボリビア」も。僕の人生に切っては切れない国だ。

 

「人との思い出」とは不思議なものだ。


例えば、幼少期からずっと「ディズニーランド」に行きたかったとしよう。


しかし、いざ1人で行くより、気の合う仲間と、近くの駄菓子屋で語ったあの日の方が何十倍も思い出に色濃く残るのではないだろうか。

 

「人との思い出」はかけがえのないものだ。
だから、俺は同い年のネギと一緒に旅した南米は、大好きだ。

 

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📍Rainbow mountain, Cusco Peru

アルパカの群れを横目に、登るはペルー・クスコにあるレインボーマウンテン。

 

なんとここ、標高5,300m 。
朝3:30に宿を出て、帰ってきたのは19:30。

 

酸欠で頭がガンガンして、色んな人に助けてもらいながら、ちゃんと登ってきました!

 

もともと「レインボーマウンテン」のことは知らなくて、カサデルインカの宿で、話を聞いて、「7つに輝く、やま〜〜!?ネギ!のぼんねぇーー!?」みたいな、

 

ほんと 少年ジャンプみたいなノリで登りに行ったんだけど、もう高山病が酷くて、コカの茶を何倍飲んだことか...笑

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ほとんどの旅人が、ロバとか馬とか使うんだけど、俺ら日本人チーム(カサデルインカで出会った4人 よっしーさん、まちゃみ、ケイ、ネギ)は、自力で上り下りして、


本当に死にかけたけど、山頂に着いた途端、晴れてとてもいい景色が見下ろせた。

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やっぱりね、
苦労して登ったから、山頂からの景色は最高なわけで。

 

最近では、「無駄を省く」のが当たり前で、
日本では特に「効率化、効率化」って、答えばかり追い求めようとする。

 

「無駄を楽しめないオトナ」にはなりたくないな。だから、実際、夢のようなアイテム、
「どこでもドア」があったら、旅は楽しくなくなっちゃう。

 

”苦労を楽しむ”って、ドMみたいなんだけど、そんな「ドMの美学」が人生を更に色濃くするのかもしれない。

 


「苦労して登ったからこそ、山頂からの景色は最高だった。」


とにかく、人生で1番 宇宙に近付いた!


標高5,300mって...笑
もう一緒のぼらない!!!笑笑
この旅で1番死にかけた。良い経験でした。

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レインボーマウンテンの途中で出会った少女。彼女はトイレ磨きとトイレの入場料をもらう仕事をしていて、川から水を汲んで、トイレを掃除していた。

 

世界では、こういった光景は当たり前で、
子供が「家族の一員として」働く。


旅を通して、何度 僕の中での常識なんて、クソみたいなもんだと気付かされたか。

 

日本ではよく”常識”とか”一般的に”という言葉を耳にする。

 

じゃあ教えて欲しい。
「ジョウシキ」ってなんなんだろう。

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旅を通じても、これだけは理解できなかった。

 

「常識」なんて、あってないようなもの。
オトナ達は目に見えないフィルターを掛けて、形どって、あってないような「ジョウシキ」という壁をつくる。

 

「世界一周」が非常識??

 

このブログを読んで分かる通り、僕の周りには、そんなことしてる人たくさんいるよ。

 

日本の若者は、もっと視野を広げるべきだと思う。誰かにカテゴリー化される人生なんて、変じゃない?

 

自分という人間は、世界中探したって、自分ひとり。じゃあ、”ジョウシキ”ってなんなんだろう。

 

常識にとらわれたり、くだらない一般論を唱えること、夢を語れないことが「オトナ」っていうなら、僕は”大人”になんてなりたくない。

 

子供の頃みたいに、いつまでも”未完成の美”を掲げていたいし、決して完成しないけど、ゴールに向かって歩いていきたい。

 

いつまでも夢を追いかけたい。

日々、新しいものに出会って無邪気な顔で、
”子供”のまま、「大人の社会」を歩いていきたい。

 

これがきっと僕が旅を通して見付けた”答え”。なんだと、この先の旅で僕は気付くことになる。

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「動物」を当てるかわいいギャンブルをしたり、

 

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ラーメンのような、パスタのような、チキンスープの食べ物を食べたり、

 

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シレッと、ネギが「サウスアメリカナイズ」されてるが、この緑の帽子やポンチョ、全部ぼくのチョイスだ。笑

 

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アルパカのカレーや、モルモットを食べたりと、クスコを満喫した僕らは、ついに「マチュピチュ」へ。

 

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📍Machu Picchu, Peru

 

ついにやって来ました!”天空都市”マチュピチュ

発見からまだ100年ほどしか経っていない”インカ帝国最後の都市”。

 

本当に良かった!
前日の大雨も、登った日は晴れてるし!もちろん、ワイナピチュも登ってきたよー!!

 

俺的世界三大男心くすぐられスポット!!
ヨルダンのペトラ遺跡、エジプトのピラミッド、ペルーのマチュピチュ

 

これであと この旅の目的地は、
ボリビア・ウユニ塩湖」のみ...なんだか悲しいなぁ。

ノートには、そう記されていたが、ここまでの道のりがとんでもなくキツかったのを今でも覚えている。

 

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マチュピチュ村まで行くには、10kmの線路道を歩かなければならない。

 

通称”スタンドバイミーコース”

 

クスコから7時間。

マチュピチュ村までやって来た。

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到着後 電車は使わず、旅人という旅人みんなが通る”スタンドバイミーコース”へ。

 

映画のように線路を伝って、10km。
マチュピチュ村に到着です。

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とにかく、俺とネギは歩いた。


歩きまくった。この時期、雨季で途中で土砂降りになりながらも、10kmという道のりを歩いた。

 

当時は、めちゃくちゃキツかったが、
いつかこのキツさが笑い話になる、その日を信じてやまなかったし、辛すぎて なんだか笑けてきた。

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この時、既に ネギとの中には、なんとなく「友情」を感じていた。
おそらく「レインボーマウンテン」を一緒に登っているからだろう。

 

”大きな山を一緒に乗り越える”
これほど絆が生まれるものはないのではないだろうか。


ニューヨークで年越しをネギと一緒に過ごしたぼくは、ぶっちゃけ「関西のノリ」に付いていけなかったが、ネギは違うな〜なんて、照れ臭いがこの時 感じていた。

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陽も落ち、傘もないのでビショビショになりながら、なんとかマチュピチュ村に到着。

 

 

【2月3日のノートより】

マチュピチュ村のカエルのゴミ箱を発見

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こっちの「太陽」とか「自然の神」みたいなのを重んじる文化はすごく好きだ。

僕は長年、東京という大都会で生活してきたが、やはり「自然」を重んじる心を忘れちゃいけないな。

 

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南米は全く英語が通じなくて、
”One, Two, Three...”っていう数字も分からなくて、
最初はいつも電卓が必要だった。

 

最初から知っていたスペイン語
「オラ!」と「ドンデ エスタ バーニョ?(トイレどこですか?)」のみだったけど、ウンポコ(少し)分かるようになったけど、ほとんどノ エンティエンドだ。

 

言語”だけ”に頼るのは、まだまだなんだけど、どこの国行ったって「ありがとう」と「おいしい」は覚えるようにしてる。

 

感謝の気持ちは絶対に伝えたいからね。

 

ちなみにアルパカもマラも”デリフィオソ!”だった。

 

ぼくとネギは、
1日400人しか登れないワイナピチュにも登った。

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ネットでの事前予約が必要で、学生なら125ソル/4000円(マチュピチュ含め)だ。

ワイナピチュとは、「マチュピチュ」の右上にある、角度がエグい山だ。

 

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7時と10時に200人ずつワイナピチュに登れる。このチケットを買うのに、結構時間が掛かるので、クスコに行った際は、すぐにチケットを買いに行くのをお勧めする。

 

山頂からは、マチュピチュが一望できる。

右下に流れるは、アマゾン川へと続く”ウルバンバ川”

 

個人的には、ワイナピチュめっちゃ良かったー!!


レインボーマウンテンも登ってたから、余裕だった。

オススメは7時!この時期、午後は雨降るから。
卒業旅行でマチュピチュを考えてる方は、是非ワイナピチュも登ってみてほしいな。

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”天空都市”マチュピチュを制覇した、チームパイレーツ。僕の旅、残る目的地は”天空の鏡張り”ウユニ塩湖だ。

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ウユニ塩湖のある、ボリビアに向かうべく、
再び 雨に濡れながらも10kmのスタンドバイミーコースを歩き、8時間ほど陸路移動をし、ペルー・クスコへ戻ってきた。

 

 

 

 

そこで僕が言う。
「ネギ、やっぱり”シャーマン”せえへん?(既に関西弁がうつってる)」

 

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次回!禁断の話「南米の精霊師・シャーマン」に迫ります!!(この終わり方懐かしい)

ついに南米上陸!ペルー・クスコで感動の再会!〜ここから始まるチームパイレーツ〜

 

...ちゃん!

 

...じいちゃん!

おじいちゃん!起きてよ!!」

 

気付けば、暖炉の前の椅子で僕は眠っていた。

もう何年も取り替えてない古臭い絨毯に、大きなソファ。テレビがないこのリビングは、紛れもなく僕の家だ。

 

「ねぇ!おじいちゃん!

はなし!たびのつづきのはなしをしてよ!」

 

そう孫に言われ、ようやく思い出した。

僕は「自分の旅」の話をしている間に、この子につられ、ウトウトと眠ってしまったのだ。

さっきまで、眠そうな顔をしていたこの子は、今では ボロボロの絨毯の上を飛び跳ねている。

 

「あぁ、わかったわかった。

ここからのお話が好きなんだね。話してあげるよ。じゃあ、おばあちゃんにクッキーとミルクを貰っておいで」そう僕は彼に告げると、「旅の続き」を語り始めた。

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....

サンフランシスコを後にした僕は、ついに南米へと向かった。

サンフランシスコの空港は、僕にとってものすごくしょっぱく、負け犬みたいな顔で、はやくこの場を去りたくてしょうがなかったのを今でも覚えている。

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このベンチ。
サンフランシスコに到着してから、なんだか動くことが出来なくて1時間も座っていたベンチ。

 

忘れたくても忘れられないこの想いは、
この後少しだけ心の片隅に置かれ、一緒に旅をすることになる。

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飛行機に乗って、夜景を横目に離陸。
サンフランシスコの街がどんどん小さくなっていく。

 

結局、人の悩みというのは、どんな大きなことをしていても、ミニマムレベルで世界から見たら、とても小さいのに、自分の中ではとても大きい。

 

だから、世界に目を向けて、問題を解決していこうと思っている人、金儲けじゃなくて、本気で世の中を変えようとしている人間はすごい。

 

自分の中にあるミニマムレベルの大きな悩みなんてないのかな。すごいな世界のリーダーって。

 

はっきり言って、悩みのない人間などこの世にいない。これは間違いない。

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僕の口から、ポジティブメッセージが出るのは、実はすげぇー悩んでるから。

 

本当にポジティブな人間から、人を励ます言葉なんて出ないんじゃないかな。だって、その人の気持ち分からないじゃない。

 

一度も病気にかかったことのない医者に、患者の気持ちは分からない。それと一緒だ。

 

俺は悩んで、悩んで、
でも前を懸命に向こうとする、歩こうとする。


転んで、ズタボロになって、でも這い上がろうとする”その瞬間”。生まれた言葉たちがポジティブメッセージだ。

 

正直いうと、ほとんどの言葉を自分に言い聞かせていた。

 

悩まない人間など、この世にいないのに、ポジティブメッセージを呟きすぎて、自分は単純にポジティブな人間だと思われがちで、

悩んでいる最中に、悩みの相談を受けるから、
ホームシックは更に悪化するし、
SNSやライター記事と向き合う気力もなくなるし、一時期大変なときもあった。けど、なんとかここまで歩いてこれた。

 

そんなことを思っていると、ウトウトと寝てしまい、気付いた頃には朝日が上がり、

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エルサルバドルにいた。

メキシコのちょっと下、コスタリカの上、中南米エルサルバドル・ でトランジット!

 

この空港では5時間ほど滞在した。いつも思うんだけど、空港の椅子の手すり本当にいらない。笑


手すりがあるから、横になって寝れないので、地べたがひんやり冷たく、ずっと渋谷のギャルみたいに座っていた。まぁバックパッカーあるあるだ。

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...「南米」では、日本人はモテる!

そんな夢のような噂を聞いた。空港の中を歩いていると、綺麗なラテン系の人たちが!


た、たしかに優しい気がする。けど、本当にこっちの人たちって英語が喋れないから大変だった。

 

国際空港でさえ、英語が通じない。
「ハウマッチ?」さえ理解してくれない。
これは大変だ。


無事、エルサルバドルから目的地”ペルー・リマ”へ。
離陸前、窓の外を見ると 面白い光景が。

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これ、後ろの人たちいる??笑
仕事をしている人たちがほとんど前の人たちだけであった。

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スピリット航空の機内食
久々に機内食が出て感激!!やるではないか!!!

結局、24時間以上の移動でペルー・リマへ到着。あたりを見渡すと、すでに真っ暗だ。

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事前に調べてあった日本人宿「さくらこ」までの移動は、タクシーを使うことにした。本来、タクシーというのも、日本人宿というのも使いたくはなかったが、

初めての「南米」ということもあり、出だしはすこし警戒した。

 

バックパックを背負って空港を出れば、いつもの客引き攻撃。

 

「お宿さくらこ」の場所を行って、値段交渉開始。この辺りはお手の物だが、警戒することは越したことがなく、結局 1番 外見がしっかりしていた彼のタクシーを選んだ。

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 僕は彼を「南米のちゅうえい」と名付けた。

周囲が半袖半ズボンの中、しっかりな格好をしていて、お客を勝ち取るのだから、彼の営業力は この辺りではズバ抜けている。

日本のサラリーマンが毎日、ビシッとした格好をしているのは、「営業力」つまり、「ビジネスを成功させるため」だということを再確認した。

 

彼は僕と同い年で、拙い英語で会話をした。いつも、公共の移動の何倍もかかるタクシーを利用するときは、「授業料」を払ったと思って、

「その国の言葉」の習得を試みる。(もちろんメーターを気にしながら)

 

僕はスペイン語が全くわからなかったので、彼のタクシーを選んで正解だった。スペインをヒッチハイクしたときは、みんな英語で会話をしていたからね。

 

しかし、南米はそうはいかない。

この大きな大陸の9割がスペイン語圏。

ようするに中国人が中国語しか喋れないそれと似ている。

 

オラ!(こんにちは!)

コモエスタス?(調子はどう?)

ムイビエーーン(最高だよ!)

グラシアス(ありがとう)

デリシオーソ!(おいしい)

 

こんな感じでコミュニケーションは成立する。

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窓の外を見ると、トゥクトゥクや廃墟になった家、すこし治安の悪い感じは、東南アジアのようで特に1カ国目のフィリピンを思い出させた。

 

ついに、日本のほぼ真裏までやって来たのか。

僕の旅もまもなく終わりを告げる。早いもので1月末。3月には帰るから、残り2ヶ月を切ったところだ。

 

若干ボッタクられながらも、命の保証とスペイン語留学だと思い100ソルくらい払い、無事「お宿さくらこ」へ。

 

タクシーの運転とのいざこざは、本当に避けた方がいい。エジプトではお釣りの値段が違うということで口論になり、ナイフを突きつけられた。100円もしないエジプシャンポンドで殺されたら、たまったもんじゃない。

 

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「お宿さくらこ」では懐かしい顔ぶれが!!

一緒にモロッコを旅し、サハラ砂漠でキャンプをしたり、スペインへ北上した”のんちゃん”!

 

約3ヶ月ぶりの再会で、今までの互いの旅路を話したり、暴露をするがのんちゃんは世界中の男とインターナショナルラブを繰り返してるので、その話で盛り上がった。彼女ほど世界を股にかけている女性に出会ったことがない。笑笑

 

ニューヨークの年越しを一緒に祝った、

「地元のゆるキャラ”ネギーマン”を広める世界一周」をしている ネギ!が!!

 

ネギは、同じ93年生まれで、男として今後の人生の話をするのはとてもいい会話を生む。

しかし 東京もんは、若干「関西のノリ」に付いていけないところがある。

そう、ネギの出身は京都・九条。最初はぎこちない感じだが、すこしずつ苦手だった人との距離が縮まっていくのも「旅の良さ」だし、

 

「世界のどこかで再会」というロマンを感じるだけでも、旅に出る価値がある。

 

首都リマは特に見所がないのと、このとき若干急いでいたというのもあり、のんちゃん、のんちゃんの友達のももちゃん、ネギと大学生4人チームで、翌朝「クスコ」へ向かった。

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 📍Cusco, Peru

インカコーラを片手に歩くクスコの街並みは、大航海時代に戻ったかのよう。


歩いていると聴こえてくる竹笛の音色と、人も、町の雰囲気も、とても落ち着いていて気持ちがいい。少し高いところから町を見下ろすと、山に囲まれていることがよく分かる。

クスコはこの旅の中でも上位に食い込む居心地の良さ。だけど標高3,500mだから 走るとすぐ息切れが...。
富士山よりも高くて 若干の高山病と微熱での長距離移動。

 

リマからクスコへの22時間。

さすがに前日の飛行機での移動と合わせ丸2日以上の移動は体に響いた。

そして、このクスコ。すり鉢状に街ができていて、起伏が激しく階段だからけだ。

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これがものすごい体に応える...

酸欠がものすごい。宿「カサデルインカ」に着くや否や、ものすごい酸欠で頭がガンガン。

チェックインを済ます前に、おばちゃんから「コカ茶」を頂いた。

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 このコカ茶がものすごく美味しい代物で、酸欠もすぐに治る。「コカ」の葉に、お湯を入れてるだけなのだが、ものすごい効き目だ。

 

ちなみに、この「コカ」。あの「コカ」で、南米全土では合法だが、他の大陸への持ち込みは不可だ。ちなみにちなみに、あの「コカコーラ」はこの「コカ」から取っているそう(というか、使っているそう)

 

とりあえず、頭が麻痺して 痛みを軽減してくれるのかな?? 幻覚を見たりはしない。

 

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この絶景は、カサデルインカの屋上から撮ったもの。

 

 

 

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スペインの植民地だったペルー、クスコの雰囲気はパイレーツオブカリビアンの街並みみたい。

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写真はクスコの名物市場「メルカド・デ・サン・ペドロ」で飲むアボカドシェイク

3ソル(90円)

旅に出るまで、アボカドって醤油付けてワサビと一緒に食べるものだと思ってたけど、最近はミルクシェイクにするのが1番好きだなー!

南米のアボカドは、日本のものと違って、とても甘いことで有名だ。

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 この市場や露店といった辺りも、ペルーはなんだか東南アジアのようで親近感が湧く。

 

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パイレーツオブカリビアンのような街並みのクスコを歩いていると、ネギが突然...

 

ネギ「Keiくんって、ちょっとオーランドブルームに似てるよな?」


俺「そんなことないよ!ネギだって、ジョニーデップに似てるよ!」

 

2人爆笑。

ここに「チームパイレーツ」が誕生!!!


同い年の2人で、南米を大冒険することに...

 

 

.....

「おじいちゃん!ここからが好きな話なんだから、絶対に居眠りしないでね!僕も楽しみにしてるんだからね!!」

 

そう彼に急かされるので、僕は話を続けた。

 

「Dear. San Francisco」

どこまでのことを話していいのだろう。

どこまでのことを話すべきだろう。

その本にはこう書かれていた。


時代遅れの呼び鈴が置いてある、

古くカビ臭い小さなホテルのラウンジにある本棚にそれはあった。

...「これは、僕の旅路を知る上でも知っておかなければならないストーリー」

  • Dear. San Francisco-

少年サンチャゴの人生には、愛した一輪の杏子の花が咲いていた。

もともと旅に出る前のサンチャゴは人生に迷いを感じていた。

これは「誰の物語」なのだろう。そう感じて見上げる都会の夜空は、ひとつの星も見えなかった。

もともと、サンチャゴの家族は「愛」とは無縁で、彼も「愛」について、ひとつの経験も、知識さえもなかった。


だだっ広く、果てしない、ありきたりな道をサンチャゴは歩き続けた。自分がどんな人間になりたいのかも、どんな理想を掲げるのかも、分からず、ただただ周囲の羊たちと一緒に、同じ道を歩き続けた。彼には「失うもの」がないから何も怖くなかった。


すると、そんな荒野に一輪の杏子の花が咲いているのに気付いた。

サンチャゴはその花に恋をしたが、自分から今まで「恋」という穴に落ちたことがなかったので、戸惑いを感じた。

杏子の花はまるで、サンチャゴに気付いていない様子で 風にくすぐられていた。

今まで全てにおいて無気力な自分を悔い改め、
自分自信を磨き始めた。幸いサンチャゴは「経験」はないものの、自分を変える力を持っていた。

サンチャゴとその花とが、恋に落ちるのには時間が掛かった。
なんせ、サンチャゴの言葉には「力」がなく、真実を伝えても、誰も信じてくれないからだ。

しかし彼は表現者であった。
口に出しても、誰も信じてくれないならと、
紙に自分の気持ちを書き綴った。

その書き綴った何十枚ものラブレターを通して、彼は

「自分が伝えたいこと」と、

「彼女が聞きたいこと」の間を考えるようになった。

そして、ついに恋は実った。

しかしサンチャゴは羊飼い。

やらねばならぬことがあり、恋が実ったものの、次に花を見たのは、約半世紀という月日が流れた後。


サンチャゴは努力を惜しまない性格で、遠い国から、時差や距離を超えて手紙を宛てた。

その時間に果てしなさと感じたが、なんとか時間という大きな壁を、サンチャゴと花は乗り越えることが出来た。

一度、壁を乗り越えた2人の絆は強く、
それから2人は手を取り合って、支え合って、2人で同じ道を歩き続けた。

その道の最中で、サンチャゴは杏子の花にたくさんのことを教えてもらった。

ボロボロだった服も、彼女のおかげでピカピカに。
花をより美しく撮るために、今まで触れたこともない遠い未来のレンズの付いた機会の使い方を学んだり、
彼女を喜ばせるためであれば、なんだって惜しみなく学び、

彼女のためでもあり、それはサンチャゴのためでもあった。

もちろん 花を喜ばせるためにサンチャゴはたくさんの手紙を送り、少しずつ少しずつ、「言葉」を取り戻していった。

サンチャゴの父は乱暴な男で、彼を見て育ったサンチャゴは「僕はひとりで歩いて行こう」と決めていたが、その考えは世界のチリになって、この世から消えていった。

今は花がそばに居てくれるからだ。
彼女ほど、サンチャゴの心を落ち着かせるものは、今までかつてなかった。

サンチャゴに「家」と呼ばれる「心の安らぎ」がなかったからだ。
彼女がサンチャゴの「心の安らぎ」であり、強がるサンチャゴの唯一の自分の場所であった。

「彼女を心から守りたい。」今まで、自分のためだけに生きてきたサンチャゴに”失っては困る存在”が出来た。

「誰かのために自己犠牲が出来る」
サンチャゴにとって、こんなに精神的に大人になれる方法はなかった。

そして、ひとりで生きていたときは、
道しるべとなるものがなかったサンチャゴであったが、

ようやく「地図」を見つけた。

サンチャゴの父曰く。
「男には地図が必要だ。
荒野を走り抜く、心の地図がな。」と。

サンチャゴの地図には「なりたい姿」が書いてあった。

それが、杏子の花を育てあげたミツバチの両親であった。

彼らには この惑星では珍しく、神様がいた。

サンチャゴはよくミツバチの両親に挨拶をし、敬い、尊敬していた。ミツバチのお父さん、お母さんとも仲が良く、杏子の花のお陰でピカピカになったサンチャゴは、良くしてもらっていた。

ミツバチのお父さんの紳士的で、アクティブで、家族思いな姿に、ずっと独り身であったサンチャゴは憧れを抱いた。自分も家族愛に溢れた男になりたい。そう思ってやまなかった。

その「家族」には、「愛」があり、
サンチャゴは初めて「家族」というものを理解した。「これが、家族で、心の、暖かみか...」と。

それから、サンチャゴは自分の「家族」を、本当の意味での「家族」と呼べなくなってしまった。

サンチャゴは、より杏子の花が好きになり、いつだってお水をあげて可愛がった。だってボロボロだった自分をこんなにピカピカにしてくれたんだもの。

そして、サンチャゴは彼女のことをより知るうちに、”彼女の行きたい方向”と”自分がいる状況”が大きく違うことに気付いた。

杏子の花は 将来、彼女が生まれた「SF」という惑星に戻りたいということを知った。そして我が子を宇宙規模で育てたい。という夢も。

しかしサンチャゴは、羊飼い。
今まで自分の持ち場を離れたことがなく、このまま周囲の羊たちと一緒に、この道を歩いていくものだとばっかり思っていた。

サンチャゴは戸惑った。しかし、恐れはなかった。サンチャゴも他の惑星にいつか行ってみたいと、幼い頃から思っていたからだ。

強いていうのなら、「恐れ」は「未来」にあった。なんせ、この先の未来が二手を別れているように感じたからだ。

そして、もうひとつ。
サンチャゴは杏子の花に、あまり時間がないことが分かった。

彼女は茎の部分が弱く、早いうちに新しい命を咲かせないと、二度と出来ないという。

それを知ったサンチャゴは考えた。
「彼女の夢」を叶えてあげたい。

「時間がない」

...今しかない。
サンチャゴは羊飼いとして、次の道しるべもあったが、羊を全て逃がすことにし、
自分自信を「羊飼い」と名乗ることもやめた。

サンチャゴは旅立つことを決めたのだ。

そして、それを杏子の花に告げた。
彼女は驚いていたが、そんなサンチャゴの姿を懸命に応援してくれた。

さて 旅をするには、”ルビーの石”が必要だ。羊飼いのサンチャゴにそんな資金はあるのだろうか。

実はサンチャゴはこっそり貯めていたのだ。
杏子の花との未来を真剣に考えていたので、旅の資金の半分は既に持っていた。

サンチャゴは”ルビーを使うこと”を少しためらったが、これを使わず、旅が出来ず終いであれば、どちらにせよこのルビーは使えないと思い思い切って結構した。

サンチャゴの「愛」は本物であった。

...ここでページが破れてるな。
気付けば、1時間以上このボロボロの本にかじりついていた。このロビーがカビ臭いのは、この茶色の絨毯が原因だな。おそらくこの絨毯はもともと赤かったのだろう。今じゃシミだらけで、新品だったころの面影もない。

でも、どこか「自然」で、あの頃みたいにピカピカじゃないから、親しみやすくて、僕は好きな絨毯だ。

安いコーヒーをすすりながら、破れたページを飛ばし、次のページにめくると物語は大きく変わっていた。


...「私、いま幸せなの。」

その言葉を最後に、杏子の花の声は聞こえなくなってしまった。

サンチャゴの心はずぶ濡れになった。ボロボロになった。ボロボロどころでなく、立ち上がれなくなった。言葉に出来ない感情が渦を巻き、彼は壊れかけた。

それは、彼が旅立つ前夜であった。

しかし、彼には塞ぎ混んでる暇はない。
やっとの思いで掴んだチケットを破くわけにはいかないからだ。そして、数少ない友人がサンチャゴの旅立ちを祝ってくれたので、サンチャゴはどうにか一歩踏み出すことに成長した。

運が不運か、同じ日、同じ場所から、
サンチャゴは西へ。杏子の花は東の果てにある生まれ故郷「SF」へ。


サンチャゴの旅路を辿ると、最後にたどり着く惑星が「SF」であった。

彼は その惑星に到着し、花との再会を夢見てやまなかった。つまり、彼は諦めなかったのだ。彼女と歩いていく”幸せ”な未来を。

今までだって、自分たちがどんな状況だって、彼女のことを想っていたサンチャゴにとってそれは当たり前の決断であった。

とにかく、サンチャゴにとって今も昔も、
「旅だった前日」が1番、
この人生で1番辛く、キツく、孤独であった。

まるで、暗闇の宇宙に取り残されてしまったかのような孤独感が彼を襲った。

羊たちは言う。
世界には他の花がいくらでもあると。
しかし彼らは分かっていない。
あの杏子の花は、世界中探したって一輪だけなんだってことを。

いくら手紙を書いても返事が来ないので、
一度 サンチャゴは悩むことも、考えることもやめた。

そして未来に託すことにした。

しかし、「愛」という火は決して消えることはなかった。だって、人生で初めての「心の安らぎ」だったからだ。

サンチャゴの旅は続いた。
その間、彼女の体の健康、心の健康を祈った。

その惑星の神様を見つけては、祈った。

会えもしない。声も聞けない。気持ちも伝えられなければ、何をしているかも分からない。
何をしようとも、どうにもならない状況に、彼は「祈る」しかなった。

その「祈る」という行為が、次のサンチャゴの心の安らぎになった。

強盗、
テロ、
事故、
人の「死」。

本当の意味での「安全」なんてない、この世で、孤独を旅する彼にとって、

その国の神様に、
「自分の身」と「彼女の身」、「自分たちの未来の道」を祈ることは心の安らぎであった。それからだ。神を信じていなかった彼が、神様を信じるようになったのは。

1つ目の惑星は、彼にとって衝撃的な国であった。
貧困が蔓延り、信仰心の強いこの国の教会は、みんなが神を信じ、膝まづき、涙を流す。

その光景にサンチャゴは、「神様の存在」を信じざるを得なかった。

今まで羊飼いだった彼は、父に
「運命は自分で切り開くもの」だと教えられてきたが、努力はもちろん大切だが、
「最終的なサイコロを振るのは神」だということを理解した。

彼は祈り続けた。
時に、杏子の花が元気に咲いていた噂を耳にすると、嬉しくて眠れない夜もあった。それは確か「ペナン」という惑星での話だ。

危ない土地にも訪れた。
そこは、大きな壁に囲まれた”まだ惑星”と呼ばれぬ土地であった。

しかし、彼は彼女を思い続けた。
そして「生きてること」は当たり前ではないと思い、彼女に手紙を宛てた。

過去の自分のだらしなさに対する謝罪、
彼女が僕をキラキラにしてくれたことの感謝、
生きてるうちに伝えなきゃいけないことは、全て伝えたが、一向に連絡は帰って来なかった。

「いま何してるんだろうな」
なんて夕日を見ながら呟く日が続いた。

特に砂漠で見た夕日を心から彼女に見せてあげたかった。それだけでもサンチャゴは幸せだった。この世に、自分の幸せを分けてあげたいと思える人間がいることに。

旅立つ前、サンチャゴと杏子の花が最後にあったのは、夕日が美しい浜辺であった。

サンチャゴはそこで「永遠の愛」を誓おうと思ったが、勇気が出ず、言葉にすることが出来なかった。

この日の後悔は、サンチャゴを苦しめた。

「時として、チャンスは一度しかこない。

男なら、このチャンスを掴むことだ。」そこから得た教訓をサンチャゴは忘れない。

旅の果てにようやく、「SF」がある銀河系へたどり着くと、サンチャゴは勇気を出して、杏子の花に手紙を送った。

これまでの旅路、この場所を目指して旅を続けてきたと言っても過言ではない。
「SFにたどり着くこと」それがサンチャゴの心の支えであり、原動力であり、希望でもあった。

杏子の花から返事が来た。



...
「いいえ。会えません。」





サンチャゴには遅すぎたのだ。

サンチャゴのポジションには既にその惑星の人間がいた。


”想いというものは、
想っているだけでは伝わらない。”

サンチャゴは「言葉」がどれだけ大切か感じた。

そして、彼は再び道を見失った。
崩れた。心臓を取り出して、箱に詰め、どこかに隠したくなるほど苦しかった。

今まで信じ続けてきた「希望」がなくなり、自分がどうしていいか分からなくなった。

自分がどこに向かっていいか分からない。

旅を続けるにも、どこに進めば良いのだろう。
サンチャゴが唯一持っていた「心のコンパス」が完全に壊れた。

彼女のためにしていたことが、今度は自分を苦しめ始めた。

自業自得はこのことだと、膝をついた。

彼は「向かう方向」も「帰る場所」も見失ってしまった。

なにも分からなくて、再びロケットから切り離された宇宙飛行士みたいに、宙を浮いている感覚に陥った。

旅が終われば尚更、現実と非現実の狭間をさまよってしまう気がしてならなかった。

「自分がどこに帰ればいいか分からない」

旅に出て、これほど不安なことはない。

旅人には帰るべき場所が必要だ。帰るべき場所がないと、それは「旅」ではなくなってしまうからだ。

サンチャゴは迷った果てに、最終目的地にしていた「SF」という惑星に向かうことを決めた。

これは、自分と向き合うためにも、杏子の花と向き合うためにも。


...
「SF」には 大きな赤い橋があり、海があった。

その浜辺にたどり着き、裸足で歩いた。

歩いていると、彼は最後の海の日のことを思い出し、大きな声で泣いた。

それは、今までのようにポロポロと溢れる涙ではなく、心の底から声が枯れるまで、子供のように泣いた。

「やはり神様などおらず、
運命は自分で切り開くものだ」とも思った。


振り返ると、浜辺に付いた自分の足跡が、波にかき消された。

振り返ると、自分がどこにいるのか分からなくなった。

幸い、サンチャゴは何度も崖に落とされたことがあり、その度に命かながら這い上がってきた。そんな経験を生かして、前を見た。

すると、浜辺は誰の足跡もなく、まるで白紙のようだった。

「過去は振り返っても、何も変わらない。

でも、未来は変えられる。未来は白紙なんだ。未来は自由に歩ける、足跡を残せる。」

そう思うのには、時間が必要だったが、
サンチャゴはそう思うよう心がけた。

そして、サンチャゴは涙を拭き、
自分が今ここにいること。それは、物理的にも、人生的にも、今の自分を構成していること。

それは彼女のお陰であった。

と、理解した。
最後に彼はSFの海に向かってひとことこう言った。

「ありがとう」と。



...気付けばあっという間に時計は20時を回っていた。さっきまで夕日が眩しかったのに、もうこんな時間か。

どこか遣る瀬無い空気が僕を包む。
ふぅとため息を尽き伸びをし、3階にある自分の泊まっている部屋を目指した。

このボロ宿にはエレベーターがないので、3階までも一苦労。この茶色く汚れた絨毯と狭い廊下を歩き部屋へ向かう。

今の僕が、主人公サンチャゴに言えること。

それは自分の「愛」不足が招いた結果以外何物でもない。

思うに、「愛」とは”乗り越える力”。
”乗り越えようとする力”。

1人の人間だって、相当なエネルギーを持ってるんだ。それを2人でお互いのために頑張って”乗り越えようとする力”つまりは「愛」が、

キミとその最愛の花とやらの間にはなかっただけのこと。

「愛」さえあれば、たとえ生活に困っても、
好みの人間じゃなくても、遠距離でも、言葉が通じなくても、「乗り越えよう」とする力が働くはずだ。

間違いなく、若きキミの”経験不足”。
もっと「愛」を注いでやらないから悪い。

女性は当然のように「安定」を好む。「損得」で動くのも女性特有の動きだ。

一方、男性が「安定」を好むと腐る。だから我々男性は飛び込み続けなければいけない。日々、男を磨かねばならない。

ではどういう女性が僕にとっての理想か。
「飛び込み続ける男性」を、不安もあるだろうが陰ながらしっかり支えてあげれる女性。

もちろん、男性側も行動しつつ、なるべく女性に不安を与えちゃいけない。だから、大きな声で「絶対に幸せにするから!!」って毎日 伝えて不安を拭ってやらなきゃいけない。

サンチャゴよ。当たり前だ。
言わないと、伝わらない。お前は彼女にテレパシーでも通じると思ったのか?

なんだって 言わないと、伝わらないんだ。

だからちゃんと”気持ち”ってのは伝えるべき。
そして、男っていつも、失ってから気付くんだよね。失ってからじゃもう手遅れ。だから失う前にちゃんと、気持ちを伝えることだな。これはこの本を通して学んだ教訓だ。

でもさ、どんな結末であれ、
「片想い」で彼女を想い続ける。なんだかロマンチックで俺は好きかもな。

ただ、これは結果論で、
恋愛って「1」か「0」のところがあるから、
フられてるサンチャゴの場合、
「ストーカー」って言われるかもしれないけど、成功してれば「宇宙1のロマンチスト」だな。

男って、本当にバカで、アホで、
不器用で、でもさ。いい奴だよな。

男の方がロマンチストだよ。
「夢」を追いかけたり、「憧れ」を抱いたり。

アホじゃなきゃ、ロマンチストじゃなきゃ、
結局 彼女を喜ばすことなんて出来ないんだから。

でも、やっぱり恋愛を閉めるなら、
「ありがとう」で終わらせられる恋愛ほど良いものはないな。うん。

お前は、きっともっと言いたいことがあるだろうに、感謝で終われるいい奴だ。

いい奴は、いっつも損すっけど、
それでいいと思うよ。自分の信じた道を進みなさい。あと、男はたくさん泣いて、追い詰められて、壁を乗り越えて、大きくなっていくもんだからさ。

この旅を通して気付いたこと。

”それは、「愛」とは、この世において最も強く、そして儚く、変えが効かず、かけがえのないものということ。”

そうメモ書きを残し、僕はドアを閉じた。

...物語は「南米」へ。