少しだけ、少しだけ、大人になるのが怖い年頃。
「シンガポールは物価が高い」
ずっとそう聞いていたので、さささっと
抜ける予定であった。
しかし箱を開けてみると、
土地代は高い。人件費も高い。
しかし、食費や物価はそれなり。
むしろ食費の方はかなりお安めであった。
これは驚いた。
このカレーで5ドル(350円くらい)
しかも、色々食べれて楽しい美味しい。
”人件費を見たいなら、マッサージ屋に行け”
って思うね。ぼくは。または美容院かな!
フィリピンが1時間300ペソ(600円弱)に対して、シンガポールは1時間 4000SGD(3000円くらい)で、まぁ日本よりは安いけど、人件費は掛かるよねそりゃね。でもタクシーはすごい安いんだよねー!
そんな感じだ。
あとは、地下鉄がすごく便利。
日本では僕らは既に慣れてしまっているが、外国人にとって大変だろうな。
シンガポールの地下鉄は色ごとに路線があって、かわいくてシンプル。
まぁ僕は色盲なんで、色の区別がハッキリ付かないから苦労したけど!笑
知ってる人は知ってるけど、色盲なんです。でもね、小学生の頃から美術の先生に「清澤は他の人と違う色を使うからいいなぁ」ってよく褒められてました!
ほらね!短所も見方を変えれば長所だし、
逆風も振り返れば追い風に変わるわけ!(ポジティブすぎ?笑)
...当初、フィリピンに行く前(4ヶ月前)に立てたスケジュールによると、”ユニバーサルスタジオシンガポール”に行く予定だったが、
なんだか、急にテーマパークに魅力を感じなくなり、行くのをやめた。
この感覚は少し不思議だ。
だって日本にもいた頃は、ひと月に1度ペースでディズニーランドに行っていた僕が、このシンガポールが推しまくってる”USS”に行く気になれなかった。
「ここはまたすぐ来れそうだな。」
なんて思ったりして。
なんだか、気付かないところで僕は”大人”という変な生き物に近付いてるのだろうか。
というか、大人なのだろうか。
20歳を超えると”大人”に分類分けされるが、
そんな話をしているのではない。
精神的な、内面的な、話をしている。
個人的に”大人”ってのは、常識を被った子供。だと思っていて、それはすごく素晴らしいことなんだけど、
時に”大人”は非常に疲れる。
(大人に関して、知りたい方は星の王子さまを”もう1度”読んでみるといい。)
USSに行く気になれなかった、なれなくなってしまった僕は、少し大人になっているのだろうか?
これだけで判断するのは浅はかだが、そうなのか?ただ飽きただけ?でも、また来れそうだし。って考えは大人みたいだ。
まだまだ大人になりたくない。
僕がこの歳で、大学4年生で、旅を決意したのは、”大人”になる前にしたかったから。
特に”今しか出来ないから”ってことが大きい。
大人になって、家族を持って、そのとき
”世界一周したい。自由になりたい。”なんて思っても、出来ない可能性の方が大きいし、
したとして、必ず迷惑を掛ける誰かがいる。
家族を持ったら、家族を第1に考えたい。
迷惑を掛けることは、なるだけしたくない。
奥さんに寂しい思いを、子供に寂しい思いを、
させるのはまっぴらごめんだ。
だから、大人になる前に、今。
旅を通じて、僕の器を大きくしたいし、
”世界”をこの体で感じたい。
今回みたいな感覚は、あまり味わいたくないが、時が経つにつれて、興味の向く方向や夢が変わるのは確かだ。
小学生の頃はスキー選手になりたかった。
ワールドカップに出たかった。
今は”世界”を自分の肌で感じてみたい。
結婚して子供を持ったら、きっと家族を第1に考える。
とにかく今は手探りで良いと思う。
それが将来役に立つかなんて分からないけど、
”世の中に無駄なことなんて何ひとつないから”
今は進むのみ。進んでみようと心がけるのみ。
行動あるのみ。経験こそが人生だ。
今日は人生で1番若い日、なんだって始められるはず。
よし。今日もいい夢見るぞ。
バックパッカー向けのゲストハウス。
男女兼用8人部屋。久々に泊まったなー。
京都に自転車で無謀な旅に出たとき泊まったっけ。懐かしい。