大きな変化はない。それはまるで夏から秋に季節が変わるかのように
前回のおさらい...
僕はAJメモに従いクアラルンプールで
”はじめてのおつかい”的なことをしていた。
さて、クアラルンプールの街を歩いてると、
渋滞がすごい。この辺はフィリピンやシンガポールでも問題になっていた。アジアだね。
僕ら”日本人”って”日本人”って感覚はあるけど、
”アジア人”って感覚あまりないよね。「私たちはちょっと違うのよ」ってお高くとまってるとこありません?
でも日本も、小さいスペースに人はごった返してるし、渋滞もすごいし、空気も美味しいとは思えず、第二言語を流暢に話せる人も多くはない。
他の国の人から見たら列記とした”アジア”だね。アウェイに出てみて気付きました。
僕ら”アジア人”。
...ちょっと、ムカつく話していいですか?
マレーシア人って、すごい外国人に大して
「金稼いでやろう感」がすごい(人が多い)
タクシーの運ちゃんは倍以上の値段で交渉してきて、日本の料金からすると安いからいいよってなっちゃうし(いくらぼったくられたか)
歩いていて、タクシーの運ちゃんに「どこ行くの?」と聞かれて、どこどこって答えると100パーセント「うわぁ!そりゃ遠い!歩いていけないよ!」って嘘つく。
全然歩いていける距離なのに。
おそらくタクシーに乗ったら、遠回りされるんだろうな。
ちょっとマレーシア人(AJ以外)に信頼性が失いかけていたこの日、エディという男に出会った。
彼は、中国系シンガポール人で休暇でクアラルンプールに来たのだけど、財布とパスポートを無くしたらしい。めちゃくちゃ困ってると話しかけてきた。
んでもって、クアラルンプールから空港までのお金を貸して欲しいと。「140リキッド!!!」日本円にして4000円!!!
タダで貸して欲しいとは言わない。
この腕時計とスマホあげる。全然高いけど、もうあげるよ。そして大阪に友達いるから、明日彼からお金の振込方を聞いて、100パーセント返します。と、困り顔のエディ。
出会って30分くらいかな。少し話して、
シンガポール人にはお世話になったし、お金を貸してあげよ。スマホも時計もいらないよ。フツーに貸してあげる。
って言って、140リキッド貸してあげた。
でもって、返ってこない(ちゃんちゃん)
詐欺だったわけ。新手のカツアゲだよね。
まぁ当然っちゃ当然だ。まったく知らない奴に金貸して、返ってこない。しかも、外人。話してた話も本当かどうかも定かではない。
まぁ僕は”返してくれるだろうな”って思ってたんですけどね!(笑)
すごい困ってるように見えたから、助けてあげるよそりゃ。性善説信じてるもんっ!
貧乏な旅人から、金を騙してもらうなんて、
本当に けしからんっ!!!
しかも、日本人ならではの”見知らぬ人でも助けてあげよう”という良心的な気持ちを踏みにじりやがってエディ!!!けしからん!
(確かにエディ、僕と1度も目を合わせなかったから怪しいよね)
しかし、エディは僕の眼の前で神に誓ってお金を返す(彼の神様は仏陀)と神様に誓ってた。
そんでもって、金を返さなかったわけだ。
何度連絡しても連絡つかず。今頃、俺が日本で一生懸命貯めた”世界一周資金”を使って、女とでも遊んでるよ。
140リキッドあればマレーシアでどれだけ楽しめるか!!そもそもシンガポール人かも分からないしな!!ばか!ばかばか!
神様に誓ったエディ。
彼はいい死に方せず、地獄に落ちる。
うん。なんか。それでいいのだ。
実は大して怒ってない。過ぎてしまったことだし、「お金は貸すときは、返ってこないつもりで」っていいこと学んだ。人生初の詐欺。
「地獄に落ちるエディ」作:清澤一輝
それよりも、自分の中で何かが変わった点があった。それが”地獄の存在”。
フィリピンを出てから、少しだけ価値観が変わった気がする。教会を見かけると、ホッとするし、十字を切ってる自分がいたり、たまに不安になると、祈ってることもある。
でもって、”地獄の存在”を信じるようになった。まぁ他にも色々信じてるものあるんだけど、そのまとめは今後書きますね。
日本にいた頃は、”地獄”なんてものはないと思ってた(だからと言って悪さしてたわけじゃないよ)
ただ、今回みたいな詐欺があって、
悪い人を目の当たりにして、そういうの見て、
「まぁ、彼は地獄に落ちるからいいか」って思って終わる自分がいて、
おやっ...?と思った。
言い忘れてたけど、
「シンガポールドルからリキッドに代わって、マレーシア!」
今回、マレーシア人の悪いとこばかり紹介したので、次回はたくさん褒めてあげよう!