”インドの顔”タージマハル!〜人生初ギレは念願のイングリッシュで〜

アーグラ2日目。

眠たい目を擦りながら、僕らはタージマハルに昇る朝日を見に行くことに。


なぜかタージマハルは、チケット売り場から、入り口まで1km歩く。
そして、オープンは「日が出てから」という超アバウトなインディアンタイム。


どこにいったって、
インドは超てきとー。もうそのてきとー加減と言ったら、中学生の頃の俺くらいテキトー。


掃除はしないし、毎日 遅刻するし、
他のクラスのホームルームに出て質問するし、
他のクラス中の黒板消しと黒板消しクリーナーをウチのクラスに集めるしで、
何をしに学校に行ってるのか分からないテキトーな日々。笑


そんなことを思い出していると、
タージマハルのチケットが販売され始め、次々と購入していく外国人。
インドを旅していて、タイに比べめっきり白人を見なくなった今日この頃。


しかし、ここタージマハルと、
コルカタマザーハウスではよく見かけた。


なんとタージマハルの外国人料金は
1000ルピー!!(1700円)


貧乏バックパッカーにはかなり痛い出費だ。1食 100ルピーで食べれるとなると、その破壊力は凄まじい。
だって1泊300ルピーで泊まれるんだよ?なのに1000ルピーって笑

インド人は30ルピーかな?
インドの外国人から巻き上げてる感じはどこに行ったってそうだ。


チケットを買って、いざ!タージマハルへ!と、その前にタージマハルに関しては何やらルールが多い。


リュックの持ち込み不可だそうで、
荷物をロッカーに預ける。スケッチブックなども持っていってはいけない。なので、とりあえず3台のカメラをビニール袋に入れいざ参る。


このチケット売り場からタージマハルの道までのドライバーの絡み方は尋常じゃない。


うるせーたらありゃしない!


ジョードプルで20km歩いた僕らにとって1kmなど容易い御用!


タージマハルに入るところで、再びボディーチェック。
今までで1番厳しいボディチェックだ。


ここで、トラブル発生!
なんとタージマハル。三脚も持ち込み不可。いや俺も三脚なんて持ってない。


皆さんお忘れですか?
僕がゴープロをいつも持ち歩いていることを...
この3wayキッドは、自撮り棒の下の部分をクルクルと回すと、三脚が出てくるのだ!



これが問題の三脚パーツ。

それに気付いた警備員。


「これは許すことが出来ない!」
と頑なに言う。


「いや、じゃあ、それ使わないって!マジで。」


そんなことを頼んでも、一向に許可が下りない。こんなことで2km往復したくないし、日の出はもう出ちまう!早起きした意味が!


そんな中、こう頼んだ。
「じゃあ、この部屋(セキュリティチェック)に置いておいてよ!あとで取りに来るから」と伝えると、


じゃあいいよ。と。


いつもテキトーなインド人。
預けたものをなくされる話もよく耳にしていたので、あとで
「知らないアイツに聞け。」

「知らない多分アイツなら知っている」

とたらい回しにされたくないので、
預けたインド人の写真を撮った。
そんな写真がコチラ。

「いやぁ、なくされたら困るから念のためにね!にこっ」
というと、インド人の表情が一変。

何やらヒンドゥー語で訴え始めた。わけ分からん奴を無視してタージマハルに行こうとした瞬間。

銃を持ったいかにも怖そうなインド人が。




「お前を入れることは出来ない。これをロッカーに預けてこい。」と。


「は? さっき彼に許可されたんだけど!!?」


「許可出来ない!預けてこい。」

おい。どうなってんだ?
「ノット アロウ!(許可できない)」しか言えなくなっちまったのか?


ここで負けじと意見を言う。
「いや、さっき アイツに一旦 オッケーもらったんだって。」


「許可できない!」


...ブチ切れた。

「お前らには”責任”ってもんはねぇのか!!?」

「ない!!!!


インド人誰も責任なんて、




ない!!!」



...呆れて言葉が出ないとはこのことか。こうもキッパリと言われてしまうと、今まで燃えたぎっていた怒りをどこにぶつけていいか分からない。

「Every Indian is soooo crazy such as you ...!」
人生初キレは英語でブチかましていた。
空港でインド人にブチ切れてたアメリカ人のおっちゃんを思い出した。ほんとに英語でブチ切れちゃった。

あとで、感情と言語が近い位置にいるのを確認できた。

とにかくどデカイ銃を持ってるおっちゃんに、殺されそうなので1人とぼとぼ来た道を歩くことに。


でもって、僕みたいな外国人はたくさんいるのだろう。タージマハルを出ると、「ウチに荷物置いてけ!」と多くの売店のおっちゃん。


俺、お金払わないよと言うと、
「お金は重要なことではない。お金は去ってしまうが、人と人との関係は消えることはない」みたいな深いことを話してくる。


既にこの話、何度聞いたことか。
これもインドあるあるで、最終的に何かを買わせる手段。
「おれ、なにも買う気ないよ?」そう言うと、じゃあ出てけ!と態度を180度変える。





「はぁーーーインド うぜぇー!!!」
ついに、インドは愉快でなくなった。

いつもテキトーなのに、変なとこめっちゃ厳しいインドに嫌気が刺した。


おそらく、タージマハル然り
トップの頭のいいごく僅かな人たちがルールを決め、後の大半のインド人がそのルールに従うだけで、

融通も聞かなければ、特になにも考えてないのだろう...



「ばか!!!」
インドの中心で”ばか”と叫ぶ。



朝っぱらからムカムカしながら、1人とぼとぼ歩く道。


するとリキシャ乗りのおっちゃんが
「おーい!100ルピーで往復するよー」と声をかけてきた。



もううるさいな!
俺は今、インドに絶賛キレ中なんだよ!!


「...100ルピー笑っちゃうね!ここは10ルピーだ」


おっちゃんは首を横に振る。
「すごく疲れるし、時間もかかるだろう?じゃあ50ルピー!」


「大丈夫。俺は若いし、二本の足がある。自分で歩けるから!」


「そもそもなんでお前は、もう帰ろうとしてんだ?」なんて聞いてきたから、ありったけの愚痴をこぼした。


そんな会話のキャッチボールをしていると、なんだか面白くなってきて、
インド人に激怒していた僕がインド人のによって元気になっていた。



結局「人」なのだ。
人生を悪くするのも、良くするのも、
世の中を悪くするのも、良くするのも、
怒ったり、泣いたり、笑ったり、
全部「人との繋がり」で人生は成り立つ。いくら嫌いになっても、嫌な思いをしても、それを好きになるのも、いい思いをするのも、1人じゃ出来ない。


「人」との繋がり。
これが、人生をより良くするスパイスだ。
いつの間にか、スッキリしている自分がいた。ロッカーに着き、問題の三脚を渡し、タージマハルへ戻ろうとすると、さっきのおっちゃんが「乗るかい?」と。



20ルピーでいいなら乗るよ!
と、一言返事で乗せてくれた。

でも結局、手持ちが10ルピーもなくて(ばかタージマハルに使っちゃったから)
8ルピーで勘弁して!と、相変わらずの不良日本人を発揮した。



さて、気を取り戻して タージマハル入りますか!警備員のおっちゃん達は「ちゃんと預けてきたんだろうな?」みたいな感じだった。


預けてきましたとも!
あのムカムカした感情と共にね!

気付けば、日はすっかり出ていたが、清々しい朝だった。タージマハルの門から観る朝日だって悪くない。

遠回りが、結局 1番の遠回りになることなんて、ザラにある。
穴を掘り続けた先に”何があるか”なんて誰にも分からない。
時に掘る場所を変えたって、やり方を変えたって構わない。大切なのは、”掘り続けること”

僕はそう感じる...




って感じで、タージマハル!

奇跡的に右側工事中マハル!!!
まぁ、スカイツリーも然り、完成してない方が限定感あってレアだもんね!笑
要は見方!捉え方!

ほら、女子の皆さん「期間限定」に弱いでしょう?それよ。それ。右側工事中マハル。

うっひょーゲット〜!
タージマハルは確かに綺麗だった。
写真を見てもらっても分かるでしょう。
スベスベだった。でも何でだろう。
そんな思い出より、
”人への想い”の方が圧倒的に思い出に残る。

これか。こーゆーことが、”本質”なのかもしれない。僕が伝えたいのは、タージマハルの美しさではないことは、この記事を読んでいれば分かるだろう。


...僕らは その日の夜、アーグラを後にし、
次に目指すは”ヒンドゥー教徒の聖地”ガンジス河の流れるバラナシへ!

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