ありがとうエジプト・・・本当に楽しい旅だった。

エジプト・カイロ

今回、ついに誰も見たことのなかった
ピラミッドへ!!


...ルクソールからカイロ。
夜行バスで8時間ほど走り、早朝に到着した。

朝からカイロは人でごった返し活気立っていて、クラクションや人から出る熱気は、”インド”の生活を思い出させた。


うっわぁ〜なんだか懐かしいな。

旅人の中にはインドが恋しくなる人がいるのだが、当時インドを抜けたとき(あの地獄のトランジット...2日連続空港泊)は、糞ほどムカついていたインド。

しかし、なんとなく
ヨルダンイスラエルを抜けて、やってくるエジプトは新しくも懐かしい雰囲気を持っていた。

「アフリカ1の都市」と呼ばれ、
むしろここはアフリカじゃないとまで言われるカイロ。

確かに高い建物に覆われ、今までのアラブ諸国/ユーラシア大陸よりも都会に見えるけど、
インドほどではないけど ゴミだらけ。
「え?これいつからあるの??」と思うような廃車とかをよく見かけた。野良犬もいるしね。

ダハブ滞在時、こんな噂を耳にした。
「カイロのサファリには、”ジョジョの奇妙な冒険”が3部まで揃っているよ」と。


ここまで来て、何度 ジョジョを読み返したくなったか!しかもカイロなんて、ラスボスのDIOと戦うラストシーンではないかっ!

それは読みたいと思い、朝6時にカイロに到着し、その足でサファリへ向かうと...

ジョジョーーーッ!!!
これにはテンションが上がった。
このブログおなじみのジョジョ

1部は イギリスのお話
2部は ニューヨークからローマのお話
3部は 東京からカイロまで旅する話
4部は 岩手県
5部は イタリアのギャングの話
6部は アメリカ・フロリダにある刑務所の話

7部 アメリカ横断レース
8部 東日本大震災後を描いたお話


拝啓、全旅人へ

ジョジョは読むべし。絵が気持ち悪いという感覚はすぐ無くなる。それはまるで、その国に慣れていくかのように...」

ということで、カイロ・サファリホステルで
なんとか交渉し、
ジョジョ+シャワートイレ+コーヒー飲み放題で、スタバ1杯分くらいのお金だけ払いデイリーユースをしてもらったラッキーッ!

え?なんで宿泊しないかって...?
実は、カイロ滞在3.4泊は、
ヨルダンでお世話になったぼんでぃー達に、
カイロでアラビア語を勉強している”キドちゃん”を紹介してもらい、その紹介の紹介でエジプト大使館で研修中の松永さん宅にお世話になることに...


世界中にいる外大の生徒。
みんなすごいわ...みんなで美味しいエジプト料理を食べに行って、「あれ?今まで食べてたエジプト料理ってなんだったんだろ...」
と感じた笑


僕がよく食べていたのは、この伝統的なエジプト料理。「コシャリ」

名前が可愛いんだけど、炭水化物爆弾で、どこでも15ポンドあれば食べれる!
ご飯と、パスタと、ちょっとした肉とかをグチャ混ぜにして、トマトソースと酢をかける。


コシャリ屋がたくさんある理由は、
おそらく、、簡単に作れるからだと思う。
基本コシャリ屋はコシャリしか売ってないからね。笑

松永さんは僕に、一部屋 まるまる貸してくれた。おぉ、なんて大きいベッドだ!

ひとりの空間で眠れるなんて、何ヶ月ぶりだろう!!さすが外務省のお方っ!とにかくおうちは凄すぎた...


エジプト・カイロの「日本人会」はすごくコミュニティがしっかりしていて、

あっ、まず日本人会の説明をすると、
大抵どの地域にも日本人のコミュニティが存在して、お互い「生活する上での情報」とかを交換したりしてるわけ。

なんだろ、大学のサークルみたいな感じ??
自営してる人、JICAの人、海外青年協力隊の人、外務省の人、留学生、バレリーナ、etc...
とにかくどんな理由であれカイロ在住の日本人通しは、助け合いましょう!、みたいな!

でカイロの日本人会は、運動会から、誕生日パーティ、送別会から何から何までちゃーんとイベントがあって、すごい!日本みたい!だった。
僕は、松永さんに連れられて初めてお会いする方の送別会に出席した!笑

「どうも...旅人です。」という自己紹介の仕方は、なんだかドラクエを思い出すなー。笑


ルクソール滞在時、フィリピンから一緒に旅してきたセカンドリュックがぶっ壊れ、困っていたので、カイロにあると信じていた巨大デパートに行くことに...!

この旅で、「無駄なものは買わない」と決心してここまで来たので久々のお買い物。

しかも、リュックは必需品!
考えてみてほしい。数ヶ月ぶりに、買わなきゃいけない物を買いに行く。しかもアパレル。
もともとショッピングが大好きな僕にとって、こんなウキウキした日はない。

その巨大デパート「シティスターズ」までの道のりは、結構大変で乗り換えとか苦労したんだけど、途中で出会った同い年のエジプト人にかなり親切に案内してもらった!

しかも彼、俺に飲み物まで奢ってくれて、
エジプトの滞在を楽しんで!と30分くらい立ち話をした。

「あれ?この人、あっちサイドの人かな?」って思ったけど、おそらくそんなことはない。おそらく。

彼らムスリムは、アルコールを飲まないので、
ノンアルコールのビールっぽい飲み物はたくさん売っている。彼がご馳走してくれた飲み物に関してはノーコメント!あー!ビールが飲みテェーーッ!

でも、とってもいい奴らだった。
この後もエジプト人とはほぼ毎日喧嘩してるんだけど(世直し)、当たり前のように

悪い奴もいれば、いい奴もいる。

これは、日本だってそうでしょ?
とゆーか、どのコミュニティだってそうだと思う。

割と僕の周りにはいい奴が多いと思う。
みんなのお陰で、ハッピーライフを生きている。

悪い奴がいるから、すげームカつくし、喧嘩もするけど、
悪い奴らのお陰で”いい人たち”をより、いい人たちだと思える。

「これは当たり前じゃないんだな」って思える。きっと、世の中良い人だらけだと、それが当たり前になっちゃうんだと思う。日本みたいに。すると、感謝の気持ちを忘れがちになる。

悪い奴らがいるから、良い人たちの有り難みを感じる。

良い人たち。ありがとう。

無事、シティスターズに到着!
これで「スターバックス」と読むんだよ!?
すごいよね。アラビア語を勉強するって本当にすごい。でも、勉強すればこれが読めちゃう人間の脳はもっとすごい。


そして、新しいパートナーのリュックも購入!
どうしてリュックを2個持ちかというと、(バックパックと合わせ)

バックパックは主に移動で、生活道具がたくさん入ってるわけ!
それじゃ重いじゃん?だから、宿にバックパックは置いて、小さい方で観光するわけ!


と、その時遠くの方で「ケイ〜〜〜!!!」という黄色い声が聞こえた。

「ん?」と振り返ると、なんと花ちゃんが!


実は彼女、ヒッチハイクスーダンは諦め、(いや内戦してんだから当然だろ...笑


エチオピアにこの日飛行機で飛ぶことに。
だから、アスワンから戻ってきたそうだ。
こんな偶然あるの〜!!?


ルクソールで涙の別れをしたのに、カイロでバッタリ!

やっぱり「出会う人とは出会う」

この言葉の意味は、旅人にしか分からないだろうな〜!

やっぱり旅は、「出会い」。
どこに行くかじゃなくて、誰と旅するか。

だから、パートナーってのは、
人生において本当に大切だと思う。
でもね、「価値観が全く一緒」の人となんて、


世界中 どこ探したっていないんだから、
そこじゃないのよね。もちろん大切だけど!

育ちや環境、時代や習慣が一緒の人なんていないでしょう??

これが本当にバイバイかな?
また彼女たちに世界のどこかで会えたら良いなー!最後、シナボン奢ってくれてありがとう!!


リュックも揃ったし、ついにピラミッドへ!
この旅で、トップ3位に入るくらい行きたかったピラミッド。

「ずっと、ピラミッドは見れない物だと思い込んでいた」


子供の頃からなぜか魅力的で、ずっとずっと、ちゃんとこの目で見てみたかったギザのピラミッド。


でもなんとなく”一生のうちで見れない物”だと勝手に決めつけていた。


それは、周囲に”見たことある人”がいなかったから。


でもこうやって、またひとつ夢が叶った。”誰もしたことがない”からって、夢を諦めてしまうのは、馬鹿馬鹿しい。

僕のお団子が拳ほどの大きさになった頃、僕はエジプトにいた。



写真や絵で今までなんども見ていたはずなのに、こんなにスゴイものだと思わなかった。

「アルケメスト」の主人公サンチャゴは、ピラミッドの下に埋まる宝の夢を見て、スペインからここまで砂漠を渡りやってきた。

なんだか、僕も「心のどこかで」宝を見つけられたかも。

そして、ついに以前話していた「夢を現実にするプロジェクト」夢現プロジェクトで話していた”ラクダに乗る”ってのが出来た!でも、これが 想像の絵。

で、実際がコチラ。

「想像は平凡であり、現実は多彩である」

って言葉は本当だなって感じた。
ずっと、逆だと思ってたけど、実際には現実って本当に多彩で、自分次第で何だってできるもん。

あと、トリビアの泉でやってた
スフィンクスの目線の先にはケンタッキーがあるってのも本当だった。

松永さんの家を後にし、
たかし君がカイロにやって来たということなので同じ宿に行くことに。

たかし君と再会!して、
ツタンカーメンのあるカイロ博物館へ!
ツタンカーメンの写真は撮れないんだけど、
あの博物館はすごかったなー!!


本物のミイラは、まつ毛まで保存されててさ、
グロテスクなんだけど、どこか神秘を感じて。



「カイロには、懸命に日本語を勉強しているエジプト人がいる」


そんな噂をヨルダン滞在時 耳にしたので、
エジプトに留学しているキドちゃんに頼んで、その大学の日本語学科を見学しに行くことに...

本当に日本語をしっかり勉強しててすごかった!
俺は、アラビア語何にもわからないのに。
で、みんなと仲良くなって 日本語を教えて欲しいってなって、

「むしろ」ってどういう意味ですか?

って聞かれて、
優しい例文を説明するの本当に大変だった。笑
日本人の僕でも日本語難しいのに、すごいよなぁ。
いつかみんな東京に来たら会いたいな!、


彼女は、宿でアルバイトをしていて、
彼女もまた日本語を勉強している。この宿は日本人がよく泊まりに来るから、ここにいれば使えると思って働いているそう!


やっぱり言語って使わないと、出てこないからね。日本語だってそうでしょ?


ほら、女性たちが劇する集団があるでしょ「宝塚」。この言葉を思い出すのに僕は3日かかったからね。


彼女と宗教観や恋愛観について語り合ったんだけど、ほら、ムスリムの女性と話す機会ってあまりないからさ。

やっぱりこっちでは、”カップル”って感覚はイコール結婚に近いみたいで、
なんだか話してて、恋愛について女性の意見は可愛いなって感じた。
まぁ人それぞれだと思うけど、彼女の感覚は、
今はやりの「逃げ恥」みたいな感じでかわいかった。※ただ「逃げ恥」って言ってみたいだけ。


もちろんエジプトもイスラム教徒が多いから、
金曜日はお祈りしていて、街中でメッカの映像が流れたり、膝をついたりしてお祈りしたり。


でも、エジプトって不思議でさ、
ほら、エジプト文明ってあるじゃない。
世界四大文明のひとつで。

歴史的に神様がたくさんいてさ、
ラーとか、オシリスとか、オベリスクとか。

ファラオのようなお偉いさんは、
ミイラにして、船のような棺に入れて、
「黄泉の世界」を旅するってずーーーっと信じられていて、紀元前年万年前はダントツの文明を誇っていたのに、

今では、神様は「アッラー」でさ。
死んだあとの考え方とか、全く違うわけ。

もともとイギリスの植民地になって、
キリスト色が強くなったみたいだけど、
今ではイスラム圏。

やっぱり「宗教」って価値観であって、
”支配”でもある。もともとあった価値観を
上書きして、こっち信じろってなるからね。


植民地について考えてたんだけど、(あれ?これ話したっけ)


例えば
もう、子供達だけでバラバラで、
何も統一されないクラスがあって、
そこに”頭のいい”先生がやって来て、

統一するでしょ?クラスをひとまとめにして、
子供達の価値観や習慣をひとまとめにする。

クラスを良くしていく代わり、子供達から
消しゴムとか筆箱とか、先生がとってちゃう感じ。
先生の価値観を子供達に植え付けてく感じね。

ま、そんな感じ。(まとめ笑


たかし君と何日か一緒にいて、(別行動してたけど)彼はエチオピアに向かった。
このままアフリカを南下して、火山を見たり、キリマンジャロ登ったり、サファリ行くんだって!
ヨルダン・アンマンから4週間。
イスラエルパレスチナ、ヨルダンから船でエジプト・ダハブへ。

3.4歳違いなのに、本当に気があって、
あのリラックスした感じ。
一緒にいて、とっても心地よかった。

”自然”みたいな男。たかし君。

ずっと一緒に旅してきたのに、別れは一瞬ですぐに見えなくなってしまった。たかし君もまたどこかで会いたいな。

実はこの時、たかし君と僕ともう一人旅人と再会していた。
それが、彼。ゴン君だ。

実はゴン君とは、ヨルダン・ペトラで出会っていて、久々の再会!

彼はすげぇよ。中国から全部陸路で、インド・ネパール間だけ飛行機じゃなきゃ入国できないから、仕方なく乗ったけど、
あと全部 陸路。ハンパない。クレイジージャーニーすぎる。かれこれ10ヶ月近く旅してる同い年か一個下。

陸路移動となるので、彼はこのまま
スーダン”へ。おいおいヤバイってそれ。笑
実は彼が東京で一人暮らししてる場所は、
俺の実家の隣の駅!その距離マジで1km圏内。

まさかカイロでその周辺の、
餃子の王将や、TSUTAYAの話をするとは思わなかった。あー餃子クイテェ。

「アラブの夜は長い」
今まで、タバコとかマリファナとか、
そーゆー類の煙ものを吸ってこなかった私。


アラブの夜は長くて、
みーーんな ぷかぁ〜っとシーシャという水タバコを吸いながら、三日月の輝く夜を楽しむ。

おっさんたちは、トランプとかボードゲームを楽しみながら、シーシャ片手に楽しむ。
誰もスマホとかいじってない。
なんだか、イスラム圏の人たちは、人と人とがすごい近いと感じた。

パチンコとかじゃなくて、いつまでもボードゲームしてさ。

僕とゴン君は二人で、行きつけのシーシャバーを見つけて、紅茶を飲みながら毎晩語った。

同世代の旅人と、

未来の話とか、

自分たちの話とか、

女の子の話とか、

今までの旅の話とか、

こんなに語ったの初めてってくらい語った。
本当に良い。同世代の旅人と話すのは本当に良い。

シーシャがうまい夜であった。

アラブの夜はだから長い。


なんか、こうやって語ってるうちに

TABIPPOって出来たのかな?なんて考えると、すげー楽しい会社じゃないかって、羨ましすぎるなぁ。

翌日、ゴン君とエジプトに別れを告げ、
僕は最西端モロッコへ旅立った。

約ひと月。ありがとうエジプト。
アブドゥル、ポレナレフ、イギー、終わったよ。

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