「食」のスペイン!バルセロナ!! 〜旅人にしか分からない「旅」と「旅行」の圧倒的な差〜

「ヨーロッパ」

長きに渡り、続けて来た旅もついにヨーロッパへと入っていく。

これまで多くの植民地とされていた国。
その国々を束ねていた国、人類の歴史的にも最先端を引っ張っていた国、それがヨーロッパの諸国である。

僕の”ヨーロッパ”への突破口は「スペイン」
あのアントニ・ガウディが建築した”サクラダファミリア”がある「バルセロナ」だ。

特にスペインは、3ヶ月留学をしたフィリピンを植民地にした国...フィリピンの歴史を勉強したということもあって、”侵略された側”から”侵略した側”への見方ができるのだ!

アジアを抜け、中東を越え、アフリカを北上し、ついにヨーロッパ!


空港からすぐ...空気感が変わっていた!

上裸で歩く男も、ツボを頭の上に乗せて歩くおばちゃんも、その辺で拾って来た木の枝を振り回す裸足の少年もいない。もちろん、野良牛も。


「こ、ここは未来!!?」

ヨーロッパからモロッコへ来た2人は、
はぁやっと帰ってきたー!という感じで、スイスイ進む。その後ろから、スゲェースゲェー言う挙動不審の僕。

東京都民もへったくれもない。
完全に「未来少年コナン」だ。タンクトップに裸足、ボサボサの頭。

公共のバ、バスにWiFiだとぉ〜!?

ヨーロッパはカード文化!
電車のチケットから、飲み物のコーラまで、何から何まで、数百円単位がカードで買える。
お釣りの全くないエジプトとは大違いだ。笑

さすがにこの辺りは、日本よりも凄くて驚くであろう。

バルセロナの街並みも綺麗でバスから眺める風景は、もう遊園地に来ているかのよう。
ここは、トゥモローランド!!?

...!?正規のあ、あ、アップルストア!!!
やばい。このテンション。完全に原始人。
過去から来たタイムトラベラー。笑

この時代でさえ、東南アジアとこれだけの差があるんだ。そりゃ何百年前めっちゃ強えわ。コヤツら。


僕たちチーム女子旅は、ガウディの建築した
カサ・ミラの近くに1泊10ドルという破格で宿泊した。場所もショッピング街。

道行く人、道行く人、オシャレで綺麗で、
もう最初バーチャルの世界かと思っていた。だって誰もターバン巻いてないんだもん。

スタスタ歩くその光景に、寂しさも覚えたほど。目の前で人同士がぶつかっても、なんだかよそよそしい感じ。

エジプトやモロッコでは、なんか握手したりしてたな。人同士がぶつかったりしたら。

これが「人」と「人」との心の距離なのか。
都会ってやっぱり、便利というものを得るために、そういう人間らしさを犠牲にしている気がする...

スペインでの旅は「食旅」!
つまり、美味しいものを食べるということ!

さすが、「チーム女子旅」と言うべきか、
女の子はオシャレで美味しいお店をよく知っている。2人について行けば、ちょんまげ頭の僕も美味しいスペイン料理にありつけると言うわけだ。

彼女たちの「都会モード」に適応するスピードは光のごとく。尊敬をするほど早かった。

本場、スペインのバル!
もう言葉に出来ないほど美味いものだらけ!!

トランジットが嫌いなお父さんは、スペインに来たがらないけど、あの人が来たら大変なことになるね。もうめちゃくちゃ美味いし、のんちゃんは”地元の人たち”が来るバルをよく知ってるから、安い!

スペインはヨーロッパの中でも物価が安く、国境近くはフランス人がスペインに食料を調達しにくるそう。

ここのバルはね、愛想の悪いおっちゃんが、
ケースの中に入った具から、選んで、カリッカリのフランスパンのうえにトッピングする。
いわゆる”一口サイズのおつまみ”のバル!

もう、ワインと口の中でデュエット。踊り出すんだ。

サーモンにクリームチーズ、穴子のうえに乗ってるタレ。

もう止まらん。

エビにキャビア、クリームチーズと、パプリカ。

止まらん。止まらん。

サバと、オリーブ、アンチョビと、トマト。


うますぎるぞおおおおおおおおおお!!!


父さんがよく、嫌味っぽく
うまそ〜な写真を送ってくんのよ。
でもこればかりは、本場のスペインのバルには勝てないでしょ!しかもこれ、ひとつ3〜5ユーロくらい!!このくらいのトッピングなら俺だって、ナビスコあれば出来そうだわ!!

家の近くの創作居酒屋「隼」を思い出した。
俺が酒飲めるようになったから、父ちゃんと週
1ペースでサシ飲みすんだ。

小さい頃、親父らしいことはあまりされてこなかったけど、今でなっては、息子と父親の関係を完全に越えてるから、居心地は悪くない。帰ったら、隼の締めの親子丼が食べたい。

ここ、スペインの本場のバル。すごいのは、おそらく仕入れ。
この無愛想なおっちゃんは、相当な人脈があるだろうな。でもって、このお店は年に3ヶ月くらいは休暇でしまってるそう。僕が行った時も混んでたけど、連日連夜こうもごった返してたら、バカンスでお店閉めたくなっちゃうよね。

それにしても羨ましい生活してるな!笑

「人生、好きなことをするべし!!」という話に、必要なことって「お金」と「時間」だって友達が言ってたんだけど、それはあながち間違ってない。
特に「お金」の面に関しては、家柄だったり、もともと裕福な家庭だったりってのがあるあるで、「時間」は学生という面でカバーされがち。

今の私はまさにそうなのかもしれないね。

何度も言うようでしつこいかもしれないけど、この旅の資金のほとんどは自分で稼いだもんだからね。高校の先生からも、裕福な家柄をすごい言われて、嫌だったから。なんとか稼ぎたいなって思ってた。

それはある日。大学2年の頃、
漠然と「学生のうちに100万くらい貯まったらカッコイイな!」って所から始まった。

色んなことしたよ。

引越しの日雇いとか、ビルの清掃、スキーのコーチから、老人ホームの送迎。

スタバに勝つコーヒーショップを作りたくて、カフェでバイトしてみたり、自分を見失ったけど、銀座のアパレルショップでバイトしてみたり。

「治験」とか、「マルチ」とか、危ないこととか、自分の正義に反するお金の稼ぎ方は神に誓ってしたことがない。

もちろん体売ったりね。笑

最後の半年で60万。フリーマーケットしたり、売れそうなものを安く買って、転売したりね!

それくらいの気合があればお金は貯まるし、
「時間」は主体的に作るもの。世界一周ってお金持ちしか出来ない?...まったくそんなもんじゃない!

120万あれば、楽々出来ちゃう世界一周。日本人なら学生のバイトでだって何とかなる!

で、この「お金」と「時間」がしっかりある生活。でもって、「したいことが出来る人生」。

この人生を、ライフスタイルを30台までに完成させたいな。

お金は困らない程度でいい。
大切なのは、間違いなく「時間」だね。
失った時間は取り戻せないからね。

古代、原始時代。人々は、冬に備えて”蓄え”たそうだ。
必死に蓄え、冬が来るとアナグラの中で、のんびり過ごした。


今は、”蓄え期”!!頑張るぞー!!!


でもって、「食」のスペイン。
海の見えるレストランを予約して、昼間っからボトルワインを開けて、パエリアを頬張る。

はぁ、幸せ。

右手で、べっちょベチョのカレーを食べていたこととか、カンボジアで食べたカエルとか、蛇とか、タランチュラとか。素足で踏んだうんことか、もう全部忘れて、パエリアに包まれた。

もちろん、「観光」もしましたよ。
あ、観光って言っちゃった。ショッピングとか、分かり切ってる美味しい食べ物とか、

もう完全に「旅」ではなくなってる気がして、どこか切なかった。

ガウディが造った「グエル公園

そして言わずと知れた「サクラダファミリア」。

「21世紀最高にして最大」

自然の偉大さを知っているからこそ、人工物に対して、そこまで魅力を感じなかった。

しかし、この”サクラダファミリア”には圧巻。人類の歴史上、あまりにも”別物”すぎる。いつまでも観てられる”人工物”。こんな感覚初めて。

今まで、数々の教会を訪れていたからこそ、このまるで”別次元”の空間をより理解できる。表現者として、ガウディの偉大さは計り知れない。

今まで訪れた中でダントツ1位の人工物。
”サクラダファミリア”。完成は2026年。
作者であるアントニ・ガウディの没年100年後。

すごいよなぁ、ガウディ。

「はいっ!この白紙に何描いてもいいよ!」
って言われて、サクラダファミリアは創れないわ。

しかも設計してる本人も、
「あっ、これ俺が死んでから100年経たないと完成しないわww」って途中で気付いてるだろうに、設計をやめない。

さらに、その凄すぎる作品の中に「ガウディ・コード」と呼ばれる秘密の暗号/想いを作品に込める器用ぶり。

完成まであと10年。ガウディ没年100年の2026年。完成するとき、ここバルセロナはどうなっちゃうんだろうな...楽しみ。


でもって、いつか、

「おじいちゃんが世界を旅した頃は、まだサクラダファミリアは完成してなかったんじゃ。」

って言いながら、暖炉の前で孫たちに、世界の話をしてあげたい

その後ベルダースオリジナルあげたい。

でもやっぱり、「食旅」なんだよね。スペイン!2人は、1度バルセロナに来てるから、グエル公園とかはひとりでバスに揺られて向かい、

観光のあとで再集合してのんちゃんよろしく、美味しいバルに通う日々。

のんちゃんが連れてってくれる場所はどこも美味しくて、もうやっぱり「女子」ってすごい。

こーゆーとこ覚えておいて、さらっと連れて行ける男になるぞー!
ジェントルマンになる必要はなくて、私の美学は完全にジャックスパロウ。

やるときはやるし、テキトーのようで、どこか戦略的で、色んなことに長けてないようで、長けてる海賊。

このバルの後もう一軒ハシゴして、のんちゃんはバルセロナの夜に消えていった。
その後、朝まで飲んでいたみたいで、あんなに一緒にいたのに「さよなら」も言わずに、俺がシャワーを浴びている間に空港へ向かった。

そう、彼女は日本に一時帰国。
世界一周の予定が、ヨーロッパで金が底を尽きたんだと。でもって、日本でひと月働いて、年末にはアメリカに戻って南米降りて、一応 全大陸制覇するみたい!

そーいえば、世界一周のつもりが東南アジアで風俗に行き過ぎて、インドで底が尽きた大学生にあったなぁ。世の中には色んな人がいるわい。

「さよなら」を言わずに帰ったのんちゃんは、二日酔い+女の子の日で、飛行機最悪だったみたい。笑 罰にしてはキツすぎる罰だね。とりあえず、マタアイマショウ。

そしてそして、ちーちゃんの方は、イタリアからトルコ、ヨルダンイスラエル、エジプトという既に小さく世界一周してるやん。とゆー、ルートで回るそう。

まぁトルコからのルートは私が考えたんだけどな!はっはっは!
だから、僕が通った足跡を通るから、出会った人たちによろしく伝えておいて!って感じで、ちーちゃんの物語も興味津々だなぁ!ちーちゃんもまた会おうね!!

「チーム女子旅」なんだかんだ、楽しかったなぁ!未だにラインをしてるってゆー、仲良しチームだからね!まぁ女子と旅するのは、バカみたいにお金かかるから、あまり出来ないけど、美味しいもの食べれるのはラッキーだよね!


あ、そうそう、
バルセロナ最終日は、TABIPPOの編集をしている阿部さんとミカエルに会ったよ!

ネット上では、記事のやりとりで連絡取ったりしてるけど、ちゃんと話したのは初めて!
これまたのんちゃんに教えてもらった、クラフトビールの工場に飲みにいった。

ヒンドゥー教徒のインド、ムスリムの国々ではお酒なんて本当に飲む機会が少なかったのに、スペインでは浴びるほど飲んだ。

でもね、気付いたんだ。
「やっぱりワクワクどきどきの旅がしたいっ!」

美味しいもの食べて。
オシャレして。綺麗な観光地見て。

もちろんそれも”素敵な旅”だと思う。

でもね。その旅、というより「旅行」をして、果たして”一生忘れないヨーロッパ”になるのだろうか?

ヨーロッパって、お金があればおじいちゃんになっても来れる場所だと思う。

じゃあ、今の自分にしか出来ない”ヨーロッパの旅”は...?

ズバリ!「ヒッチハイクで1100km!」

スペインからパリを目指すことっ!

3日間、宿代の8倍くらい掛けて食事をしてきたけど、やめやめ!それはおじいちゃんになっても出来る!今の俺っ!等身大の俺が出来るのは”ヒッチハイクの旅”。

旅人に戻ります。

そうこなくっちゃ。

出来るかどうか分からないけど、ヒッチハイクでスペイン・バルセロナからフランス・パリを目指します。1100km!

とゆーことで、この決断が後に
かの「睡眠強盗」よりバズられるヒッチハイクの旅につながるのであった...!

To be continued...