だんだんヨルダン分かってくるダン!〜ヨルダンってこんな国。幸せの日々〜

前回までのあらすじ...僕はインドから48時間かけヨルダンへやってきた。女の子がたくさんいてテンション上がっていた。


ヨルダン大学で、ぼんでぃーと合流した僕は、ヨルダン人のアーメル。その彼女のゆうちゃんの家に向かうことに。



砂漠気候の国。中東。ヨルダン...日中はとても暑い。炎天下の中、ぼんでぃーと出会うのは一苦労だった。なんせ大学。かなりの人が出入りする。


そんな中でもゲートにいる警備員のおっちゃん達や、バスの乗客を集める兄ちゃん。
短時間だけど、たくさんのヨルダン人と話した。


話していて、
「ヨルダンの次はどこに行くんだいっ?」


と聞かれるので「イスラエル!」と答えると、
みんなの表情が一変。


「俺たちヨルダン人は、みんな、イスラエルのこと大っ嫌いなんだ!あんな国に行ってもロクなことねぇぞ!」と言われた。


僕はキョトンとなんで?って思ったけど
この時、なんだか理由は分からなかった。

個人的には、”聖地”と呼ばれるエルサレムがある街。イスラム教徒の皆さんにとっても聖地でしょう? そんな聖地のある国、嫌いなの?って思った。

この話をしてくれた警備員のおっちゃんの目は本気で、なんだか深入りできない感じ。

”あの国のことが大っ嫌い”
こんな心から大嫌いな感覚、僕には、僕らにはないのではないだろうか。


北○鮮がロケットを打ってきた!うぉー!おかしいだろ!!

とか、観光客の○国人がルールを全く守らないし、うるさいし、ハラたつ!!


みたいは感覚はあるかもしれないけど、
こうも「マジで恨んでる」という感覚は、
当時の僕に違和感を感じさせた。


そう。中東。
こういう国民の隣国への感情の摩擦が大きくなることによって戦争やテロが起こるのだ。



ある種、僕ら日本人は”嫌いな国”、”恨んでる国”がない。
そして、恨まれてるどころか、どこの国に行っても「日本製は最高だね!」とか、


「日本人はみんな親切だよね!」とか、


「日本は世界1だよ!いつか行ってみたい!」

と好意を持ってもらっている日本は本当に幸せな国だ。


どこに行っても日本円は強いし、
パスポートでは、どこでも入れるし、
日本の会社を見ない国はないしね。


そんな日本に住んでみたいと、分からない苦労はもちろんあるけど、他の国の”苦労”の比にならないかもね。幸せかどうかは別としてね。


これから行くイスラエル
なにか、掴めるといいな。


そんな話をしながら、ブラブラ正門でぼんでぃーを探し、予定より1時間半ほど経った頃ようやく合流出来た。


3日間お世話になったぼんでぃーとゆうちゃん。


と、ゆうちゃんの彼 アーメル。

本当に彼らのお家にお邪魔させていただいた頃は、いたせりつくせりでした。さすがアンマンに住んでるというか、すごいヨルダンの生活を見ることが出来た。

滞在期間に起きたことはこんな感じ。


日本語を勉強しているヨルダン人の「会話クラブ」に参加して、お話ししてご飯を食べたり!
うぅ、ヨルダン料理美味しいよぉ〜!!

カレーの味がしねぇんだ。たっけぇけど、美味しいんだ。そして量も多いしね!!彼は、会話クラブ1日本語が上手な高校生。


日本のアニメで日本語を勉強して、東大に入りたいんだって。はるばるヨルダンで、僕らの言語を一生懸命勉強してる人がいるって、すごい嬉しいよね。


毎週金曜日に行われる市場、スークジュマに連れてくれたり。

そうそう、イスラム圏は金曜日から週末なんだよね!
だから、俺らでいう「華金」「TGIF」が彼らにとって、木曜日。「華木」なわけよ。


ただでさえ、アラブの夜は長いんだけど、華木はさらに長い。街が独特な雰囲気で賑わってる。

イスラム圏はお酒も豚も食べない場所(禁欲してるわけ)男女の交流も、全然ないしね。
アーメル曰く 本当はタバコもダメみたいだけど、タバコはみんなスパスパすってる。


イスラム圏の男性は、女性(ヒジャブとか付けてる人)には、本当に近づかない感じ。バスとかでも、席の隣には座らないんだよね。握手もしちゃダメだし、プールや海でも女性は水着になれない。

”付き合う”=結婚。って感覚なんだって。
しかも、結婚も家族ぐるみでの付き合いからとかが普通みたい。


それくらい厳格。


なんだけど、男性はほら、溜まるものがあるでしょ?(それはもう生物としてしょうがないんだけど) だから、外国人女性。

特にアジア圏の女性には、かなりセクハラするわけよ。


うんアイツらバカ。


話を聞くと、声かけられて「君たちいくら?」とか「僕と子供をつくらない?」とかっていうナンパは割と日常茶飯事だし、もう握手は舐めるようにしてくるし、1番ビビった話は、


道路歩いてたら、バスから乗り出した男が
その女性のお尻をパシーーンって叩いたんだって。

それね。

もうね。

セクハラとかじゃなくて傷害事件。笑



日本にいたらなかなか気付けないけど、
世の中 本当ちゃんとした男は少ない。
マジでそう思う。

あと基本、世の中の男は頭わるいね!笑
インド同様、イスラム圏でも ほーんとお前ら頭悪いなぁ!と思うことは多々あった。

もちろん頭のいい人もいるんだけど、それを取り巻くように悪い人が多い!笑
だから、社会のピラミッドって成り立ってるんだけどね。

あと、こんな話も聞いた。

お金持ちのイスラム圏の人がオーストラリアとか、アメリカに留学しに行く。すると、女性はヒジャブは取るわ、男は酒のみまくって、女の子口説きまくるわで、


もうそうなるとさ、
「なんのために今まで信仰してきたの?」
って思う。

みんな結局、なぜか我慢してる。

本当はしたくないけど、いわゆる「価値観」や「常識」だからしてるわけだ。


フィリピンでは、
「宗教」と「政府」や「法」がよく戦ってた。
シングルマザーで妊娠しても、中絶に反対(クリスチャン的に)して産んじゃうからストリートチルドレンがまた増えてしまう。


けど、イスラム圏では、
「宗教」と「個人の感情」がよく戦ってるわけだ。「私はおしゃれしたいから、ヒジャブは付けないわ」って子や、海外に行った途端弾けちゃう人たち。


どーりで、友達が以前 アメリカ・サンタバーバラから帰ってきたとき

「アラビックが!アラビックが!」と連呼していたのか。あいつらハシャいでたわけだな。


”こんちくしょう!”


さて、話を戻すと、
スークは本当にたくさん売ってて、
この時期9月の終わり頃。すでに砂漠気候であるヨルダンの夕方は寒かった。

日中は暑く、朝方と日が暮れ始めると寒くなる砂漠気候。僕は今後の旅の相棒になる、チェックのシャツを1枚 3ディナール(400円ほど)で購入した。



アンマン城へ行った。
あそこからの眺めは抜群に良かった。
ヨルダンのお家ってカクカクしてて、なんかかわいい。奥に見える大きな旗が王様が住んでるところみたい。


アーメルの実家にお呼ばれして、みんなでヨルダン料理のマンサフを食べたりした。

なんと!チキンのお芋がゴロゴロ入ったマンサフには、ヨーグルトをかけて食べるのだ!(ヨルダンのカルチャーショックについて、TABIPPOで記事を書きました。そっちに詳しく書いてます)


こういった文化の違いや、今まで出会ったことのない物に出会ったりするたびに、世界はまだまだ広いということを思いさせられる。


アーメルの1番下の弟。ムハンマド君。

イスラム圏では、「ムハンマド」とか「マホメット」って名前の子にしょっちゅう出会う。

ほら、イスラム教徒の神様。アッラーの予言を受けたのがムハンマドでしょ。

縁起がいい名前なのかな?小さい頃は、みんな「ハマダ」って呼ばれてる。なんだか日本人みたいだなぁ!笑


とまぁ、インドのハチャメチャ。
摩訶不思議ランドから、悲劇の空路移動を超えてきた僕が、こういった”平和な日常”にどっぷり浸かっていた。


幸せだった。シェアハウスのこのソファーで寝てたんだけど、本当に幸せだった。


やっぱり「日常」って幸せなんだよね。

「非日常」はスリリング。でも僕らは無い物ねだりで、日常にいるときは、その幸せを感じることが出来ないわけだ。


幸せを感じながら、食べたヨルダン料理。
ホンモスひよこ豆のペースト。(これが後にホンモスパーティと呼ばれることはまだ誰も知らない)


これをディップしながら食べるのが本当に美味しい。2JDと、300円もしないで食べ放題だから良心的。


このとき、一時でもヨルダン・アンマンに”住んでいる”という感覚があり僕の日常は幸せそのものだった。

ヨルダン後半戦へ続く!
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